http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100325/plc1003250301000-n1.htm
2010年3月25日配信
記事の紹介です。
【産経抄】3月25日
2010.3.25 03:00
鳩山由紀夫首相は、「ゼロベース」という言葉を好む。先入観なしに課題に取り組む意欲を示しているのだろうが、現実にはなかなか難しい。23日に公表された第2期日韓歴史共同研究委員会の報告書を見て、改めて思う。
▼韓国側にはそもそも、「日本が悪い」というベースがある。“悪行”を十分反省しているか、否かの議論を仕掛けてくる。だから日韓が領有権を争っている竹島(韓国名・独島)問題など、テーマに含めることさえ許さない。それでいて、「従軍慰安婦」と「(女子)挺身(ていしん)隊」を混同する「重大な欠陥」には、無頓着だ。
▼特に教科書をめぐる議論は、紛糾したようだ。たとえば辛珠柏・延世大教授によれば、右翼と一部保守政治家、産経新聞などの保守メディア、そして「新しい歴史教科書をつくる会」が、歴史教科書を攻撃し、「日本社会の保守化と思想的流れを先導した」そうだ。
▼わざわざ、小紙の名前を挙げていただいて光栄だが、“過大評価”だろう。民主党の小林千代美衆院議員への不正資金事件で揺れる北海道教職員組合は、「竹島は韓国領」との立場だ。昨年末の調査では、大阪府内の府立高校や支援校171校のうち、国旗を常に掲揚しているのは2、3校にすぎなかった。
▼保守化どころか、「反日」の学校の先生たちは元気いっぱいだ。それにしても、韓国人の歴史問題にかける情熱には、脱帽する。小欄も韓国で開催されたフォーラムで、現地ジャーナリストにさんざんたたかれた経験がある。議論が終われば、人が変わったように居酒屋で歓待してくれたが。
▼2年間にわたって、韓国側の横紙破りに付き合わされた日本側委員のみなさんには、「お疲れさま」としか、言葉のかけようがない。
記事の紹介終わりです。