大蛇に嫁いだ娘 5巻
漫画、フシアシクモ
異類婚姻譚。
5巻から子育て編スタート。
大蛇様の供物として嫁いだミヨ。
紆余曲折あって大蛇様とミヨはラブラブで
双子の兄妹が生まれます。
それが表紙の
蛇の姿をした時太郎と
人間の姿で皮膚が所々蛇だったりするイナ。
（7歳の姿）
時太郎は毒蛇だったがイナには毒が効かない。
時太郎が分別つくまで、
大蛇様が育てることに。
そして冬眠の季節、
大蛇様と時太郎は冬眠し
ミヨとイナは里帰り。
あっという間に7年が過ぎ
お寺で字を習うことになります。
時太郎は見た目は蛇だけど
性格はミヨに似て人間のような思考で
捕食することや畏怖されることが嫌で
友達が欲しくて字も書きたい。
イナは見た目は人間でも
性格は大蛇様に似て弱肉強食思考で
畏怖されることも気にならないし
友達なんて欲しくないし字も書きたくない。
嬉々ときてお寺に向かう時太郎と
嫌々連れていかれるイナ。
しかし時太郎は友達ができない上に
聞き分け良いし真面目だから放置され
イナは不真面目な問題児だから
和尚さんはつきっきりになるし
友達になりたがる子が話しかけたりする。
時太郎は『なぜ！？』でいっぱいだけど
誰にも相談できずに悶々とする。
イナも構うなと言ってるのに構われることに
苛ついている。
上手くいってない様子に心配なミヨだが
2人に乗り越えた欲しいと見守る。
大蛇様は気に入らないヤツがいたら
食ってしまえと時太郎に言いますが
そんなこと出来ないと思う時太郎。
和尚さんが集めてる絵を見つけた時太郎は
素敵だと思って夢中で眺め
和尚さんと意気投合。
絵を描いてみようと思うが上手くいかず
自分の体の模様を判子のように使って描く。
その絵を落としてしまい和尚さんが拾い
笑われると怯える時太郎だが褒められる。
嬉しくてしょうがない時太郎の様子に
和尚さんは自分の画材を時太郎に譲る。
嬉しい時太郎は家に帰ってミヨに
“友達いないけど絵が描けて楽しい”
と伝えます。
和尚さんは絵を飾り、
子供たちは不気味な絵だと言いますが
コレの良さは まだ分からないかと言います。
村はお祭りで大蛇様に感謝をする
準備をしていますが、
大蛇様を憎んでる人もいます。
イナは安憬が父親（大蛇様）に
負けても挑み続けてることに苛つきます。
そして祭の日、
安憬は大蛇様を奇襲しようとしますが失敗。
大蛇様が帰った後も村の人たちに
何をしてくれたんだとリンチされます。
それを止めたのは村長の奥さんハツミ。
大蛇様を嫌う安憬を想っていたようですが
安憬に拒否され悪態をついて去っていきます。
それを見ていたのは村長は安憬に謝り
更にそれを見ていたイナは意味がわからず
村長に疑問をぶつけますが、
彼女を愛してると言って去っていく。
そして安憬はそんなに父さんが嫌いなのかと
心の中で呟く。
ハツミへの過度な拒絶反応を見せた安憬に
何があったのか。
という感じで以下次巻。
赤ちゃん時代の2人を見守るミヨと大蛇様が
可愛い。
7歳になって性格がハッキリして
そっちがそっちの性格になるのかとビックリ。
時太郎が哀れで辛い。
でも人からすれば大蛇の子で毒蛇だもんね。
ミヨの気持ちもわかるけども。
絵がみつかって良かった。
赤ちゃんの時は安憬にベッタリだったのに
7歳になって嫌い嫌いと言ってるイナですが
どうやら父を嫌う安憬に複雑な思いだった
みたいで、確かにそりゃそうだよね。
父を殺そうと修行してる人を
好き好き言ってはいられないよね。
安憬もイナや時太郎に普通に接してるのに
大蛇様を殺そうとしてることは隠さない
というのも、
僧侶としてちょっとどうよですよね。
心模様が複雑になってきました。
どうなるのかなぁ。
時太郎に友達が出来て欲しいなぁ。
