2021年は前半は図書館のコロナ禍閉館で、中々初読みの本を読む機会がありませんでした。
更に昨年10月からの転職で地下鉄通勤から徒歩へ。。。読書タイムがグッと減ったことも。。。
48冊の初読みでした。と言っても、家になる大好きな作家さんの本を積読~~~はしてましたよ!!
そんなんで、読書報告が滞ってしまって…月に3冊は確実に読んでいたのに
そんな中、≪水を縫う≫は2020年9月に読了済みの本なんですが、図書館からの本なのでも3日くらい何度も読み返した1冊でした。
好きすぎて報告してなかったぁ~
そんな寺地さんの新しい本の出版を知って図書館予約をポチっと~~
≪水を縫う≫ 寺地 はるな著
「男なのに」刺繍が好きな弟の清澄。「女なのに」かわいいものが苦手な姉の水青。「愛情豊かな母親」になれなかったさつ子。
「まっとうな父親」になれなかった全と、その友人・黒田。「いいお嫁さん」になるよう育てられた祖母・文枝。普通の人なんていない。
普通の家族なんてない。世の中の“普通”を踏み越えていく、6人の家族の物語。
感動もんの一言!「自分に合った服は、着ている人間の背筋を伸ばす。?世界と互角に立ち向かうための力だ」。
章ごとに主観が入れ替わり、家族の思いや考え方の違いが浮き彫りになります。
黒田さんの存在もすごく効いています!登場人物全員それぞれの川の流れがすこしだけカーブをきってそれでも淀むことなく青く澄みきって流れていくような、
読了感がいい。映画化となったら誰が。。。。そんなこと考えるのも楽しい1冊でした!
≪ガラスの海を渡る舟≫
大阪の心斎橋からほど近いエリアにある「空堀商店街」。
そこには、兄妹二人が営むガラス工房があった。
兄の道は幼い頃から落ち着きがなく、コミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調したり、他人の気持ちに共感したりすることができない。
妹の羽衣子は、道とは対照的に、コミュニケーションが得意で何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいる。
正反対の性格である二人は互いに苦手意識を抱いていて、祖父の遺言で共に工房を引き継ぐことになってからも、衝突が絶えなかった。
そんなガラス工房に、ある客からの変わった依頼が舞い込む。それは、「ガラスの骨壺が欲しい」というもので――。
≪ガラスの海を渡る舟≫は兄と妹の葛藤が…兄 道の味方をする母に嫉妬している妹 羽衣子
第1章で羽衣子が~「道なんかに、わたしの気持ちがわかるわけない」とぶつけると「じゃあ、分かるように言いてほしい」「伝わってない」って思うなら、言い方変えたらいいねん。なんの工夫もしないくせに『わたしの気持ちわかってくれない』なんてただのわがままや。なんでぼく側が譲歩するのがあたりまえみたいな言い方するんや」と
ギクッ!以前のお仕事はコミュニケーションの苦手な方々と一緒でした。初めの頃は、「なんで普通のことが分からないの?」とか「こんな簡単なことできないの?」と声には出さないけど心の中で?や怒!が悶々と…
でも、そんな方々と一緒に仕事をしているうちに、「言い方を変える」「ゆっくり話す」「主語を抜かない」など気づくことも多かったです。そして、それは子育て中に気をつけていたことでした。更にそのことは別にコミュニケーションが苦手な人に通じることだけではなくて、色々な場面で出会うことにも気づきました。
寺地はるなさんの本は、とっても忘れてしまったことを思い出させてくれる本です。
2022年はどんな本と出会えるかな?50冊は読みたいな! なんて思うwanikoなのでしたぁ~~
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