≪彼女に関する十二章≫ 中島 京子著
内容紹介
「50歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかり」
息子は巣立ち、夫と二人の暮らしに戻った主婦の聖子が、
ふとしたことで読み始めた60年前の「女性論」。
一見古めかしい昭和の文士の随筆と、
聖子の日々の出来事は不思議と響き合って……
どうしたって違う、これまでとこれから――
更年期世代の感慨と、思いがけない新たな出会い。
上質のユーモアが心地よい、ミドルエイジ応援小説
中島京子さんは、≪ちいさいおうち≫の著者です。60年前のベストセラー「女性に関する十二章(伊藤整)」を引用しながら
進められるお話しなのですが、フムフム!とうなずいてしまう場面が多いのです。
ちなみに伊藤整氏の本も読みましたが、60年前ってwanikoはまだ存在していない時代。。。なるほどぉ~でした。
拾ったお金で缶おしるこを飲むことが唯一の贅沢の整調さん~哲学を専攻している一人息子、夫守る8歳下のゲイの弟小次郎くんなどなど主人公聖子を取り巻く男性陣が
とっても個性的です。時々出て来る更年期については、wanikoは全然分からない。。。なので、実感や共感はなかったけれども…
いろいろあるけど生きていこう。「今日と明日は違う一日で、それぞれ新しいことを体験する。それを知るだけでも意味はある」という、聖子の「脳内独白」が好きです。
≪農ガール 農ライフ≫ 垣谷 美雨著
内容紹介
耕せば、人生は開ける! ……って本当ですか?
仕事も彼氏も家も失い、農業に目覚めたアラサー女子。
おんな一人、自給自足のハッピーライフは手に入るのか?
すべての迷える女性に贈る、リアル・サバイバル小説!
大丈夫、まだ、笑える――新しい自分に出会うRe:スタート!
「結婚を考えている彼女ができたから、部屋を出て行ってくれ」
派遣ギリに遭った日、32歳の水沢久美子は同棲相手から突然別れを切り出された。
3年前、プロポーズを断ったのは自分だったのに。
仕事と彼氏と家を失った久美子は、偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになった。
自力で耕した畑から採れた作物で生きる同世代の輝く笑顔。
――農業だ!
さっそく田舎に引っ越し農業大学校に入学、野菜作りのノウハウを習得した久美子は、
希望に満ちた農村ライフが待っていると信じていたのだが……。
読む前は、さぞかし女性の農業進出を促す小説なんだろう~と読み始めたら…全然違いました。
そんな、甘いもんではないよ!と夢を打ち砕かれた主人公久美子ですが、とにかく前向きに進んでゆくようすが小気味よい♪
そして、お友だちとなる方々のしたたかさも~普通であれば嫌な女!なはずが生きてゆくたくましさしを感じました。
本の中に登場する美味しそうなものたち~読みながら喉が鳴る(笑)お腹も鳴る(爆)
wanikoも強く生きよう!そんな風に元気をもらえる1冊です。 誰ですか、そんなことしなくても十分強い!って声が聞こえましたよぉ~(笑)
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