5月25日、例会「北アフリカ、南アフリカのワインを楽しむ」を開催しました。33名の参加をいただきました。
最初に登場した南アフリカワインは、アパルトヘイト問題で、20世紀後半から、国際的な経済制裁を受け、輸出が滞った時期もありましたが、1994年アパルトヘイトが廃止されてからは、国際的にも評価され、高品質なワインがお手頃な価格で手に入ることで、日本でも人気があります。
グラハム・ベック ブリュットNVのスパークリングワインの辛口で乾杯。キャップクラシコと呼ばれる瓶内二次発酵でつくられ、発泡は非常にきめが細かく、ムースのよう。あのマンデラ元大統領やバラク オバマ元大統領の歴史的勝利を祝ったワインでも知られています。
北アフリカからは、モロッコ、アルジェリア、チュニジアのワインをご用意いたしました。その歴史は、紀元前5世紀に繁栄した、カルタゴ帝国に遡ります。
まずは、モロッコのメダイヨン ブランの白ワイン。ソーヴィニヨン・ブラン100%で柔らかい口あたりは、酸味が苦手な人にぴったり。ソーヴィニヨン種のブドウの恵みを存分に楽しめる1本でした。
アルジェリアのキュヴェ・ド・プレジデント・ルージュはいかがでしたでしょうか?赤ワイン、辛口、フルボディ。カベルネ特有のハーブ香や重厚感に甘さやスパイシー感が混じりあい、バランスの良い仕上げになっています。
最後はチュニジアのマゴン・マジュス。赤ワイン、辛口、フルボディ。チュニジアと言ったらマゴン。マゴンは、古代カルタゴ時代の農学者マゴン氏に由来します。果実味まろやかな赤が多いチュニジアワインの中で異彩を放つ重厚感。
北アフリカワインは、日本ではほとんど流通されていないので、皆様、楽しんでいただけたと思います。
次回は7月27日、「真夏はスパークリングワインが美味しい」です。どんなワインと出会えるでしょう。6月中旬くらいにご案内を送信する予定です。
世話人代表:佐藤久美子