伝統文化鑑賞の会では6月22日(木)歌舞伎座で6月公演を鑑賞しました。
参加者は58名。今までの数ある行事の中でも最も多い参加者数です。コロナが少し落ち着いたせいか、しばらく稲門会活動に出て来られなかった会員の方やご家族の方も集まり、新会員の方も12名参加、皆さんで交流を深めました。会場は指で数えることが出来る程度の空席でほぼ満員。大向こうから舞台の役者への「成駒屋~!」「澤瀉屋~!」などの掛け声も賑やかでした。
歌舞伎の演目は以下の通りです。
- 【傾城反魂香】
土佐将監閑居
浮世又平住家
- 児雷也
- 扇獅子
1.傾城反魂香は近松門左衛門の義太夫狂言の名作。市川猿之助が「又平女房おとく」の役を演ずる予定でしたが、例の騒動により中村壱太郎が演じました。急な変更にも拘わらず見事な舞台でした。
2.児雷也は蝦蟇(ガマ)の妖術を操る盗賊・児雷也のもとに山賊らが現れ、どこからともなく蝦蟇が出現。歌舞伎ならではの舞台様式とケレン味あふれる演出で楽しめました。
3.扇獅子は、江戸の四季の移ろいを綴る清元の舞踊。華やかで、美しく目に鮮やかな女形の共演は晴れやかな気分になりました。(立木記)