山本太郎議員「予防原則とは、科学的に十分に分かっていなかったとしても、予防対策としてそれを実施する。原因物質を排除するという考え方。危険か安全かはっきり分からないものに関しては、危険という認識を持って措置をする。これ真っ当な考え方ですよね。この考え方が如何に重要か、私達は水俣病、イタいイタい病等々身を持って経験している。水俣病の原因物質の規制に20年掛かってるんですよ。その為に被害が拡大した!だからこそ予防原則が重要なんだという事なんですよね」
「遺伝子組み換え作物・アルミニウム添加物による健康被害はありますか?という質問に対して答えは『無い』なんですよ。どうしてか?人体に影響あると科学的根拠に立脚したものでなければ、人体に影響あるとは言い切れないので『無い』という答えになる。日本で承認されたアルミニウム添加物の一つはEUでは禁止されています。予防原則に立ち、もっと慎重になるべきなのに違う方向行ってません?国民の健康と生命を守る事につながる事、予防原則に立つ以外ないんだって話なんですよ」
「TPPで予防原則に基づいた措置も取れるんですか?」との鋭い山本氏の質問に石原大臣は、霞ヶ関文学で煙に巻き逃げを打ちますが山本氏追求を緩めず、「石原大臣は噓言ってないんですよ。遠回しに予防原則に立てないという事を誤摩化す為の答弁をずっとなさってるんですよ。WTOでは予防原則が否定されてるんですよ。リスク分析、科学的根拠に立脚したデータなどを示す事が出来なければ、規制する事が出来ないという事ですよ。これは予防原則とは全く違う考え方ですよね。政府は如何にも予防原則に立つ事が排除されていない様な雰囲気を作ってるけれどもデタラメじゃないですか!余りにも有名な、アメリカがEUを訴えたホルモン牛の輸入制限事件に於いて、WTOで明確に予防原則否定されてるじゃないですか!?ざっくり説明すると、EUは成長ホルモンを投与した牛の肉を、予防原則に基づき発ガンリスクで輸入制限、それがWTOのSPS協定に違反するとしてアメリカとカナダがEUを訴えた。結果どうなりました?EUの完全な敗北じゃないですか!」
「TPP加盟国同士で、ISDSをお互いに使わないでおこうと約束した国って存在しないんですか?大臣ご存知ですよね。教えて下さい」との山本氏の質問に答えられず、条文を棒読みし茶を濁す石原大臣に、「ISDSに対して、TPP合意後ISDSを使わないでおこうと二国間の合意をした国が、オーストラリアとニュージーランドですよ!それも答えられないんですか!!委員長すいません。理事会にお諮り下さって、もっと詳しい甘利さんを呼んで下さい」
山本太郎vs石原伸晃11/22参院TPP特別委員会
https://youtu.be/PHA-Ac0L_JA