旅に出る度にいつも思う。
賑う繁華街のネオンに染まる街路で、
飛び交う陽気な笑い声を聞くときや、
人気のないハイウェイを車で走っている途中、
遥か遠方にぽつんと一つ建つ
小さな家をふいに見つけたときとか、
絵筆でさっと溶け合わせたような
ラベンダーと橙色に染まる夕暮れの空の中、
巣へと戻っていく鳥たちの姿を見たときに、
ふと心に交錯する思い。
それは、
みな同じ時の流れの中で、
生きているということ。
そんなことは、
当たり前の事なのかもしれないけれど、
でも、
当たり前すぎて、
それを心で感じることに、
少し、
鈍感になってしまっているのかもしれない。
当たり前って、
一体、
何なのだろう。
そんな問いに、
もっと敏感になれたならば、
もっと、
生に対して
やさしくなれるのかもしれない。
こうしている今も、
街は陽気な笑い声に包まれ、
荒涼とした大地に家の明かりは一つ灯り、
巣へと帰った鳥達は明日へと羽を休めている。
様々な生が
様々な場所で、
様々な地図を紡ぎながら、
様々にそこで生きている。
世界は広い。
本当に広い。
「自分はなんてちっぽけな存在なんだろう・・・」
といつかどこかで語っていた吉岡くん。
星の数ほど地球上に満ちる生。
悠久の流れ全体から見渡せば、
それは確かに、
とても小さな存在なのだと思う。
けれども、
人はみな心細くて、
いともたやすく
道に迷ってしまう
人生の旅人であるけれど、
見上げる空に見る
数え切れない無数の星たちの中で、
たった一つ、
確かな道標として
そこに光り輝いている彼の存在は、
かけがえのない、
とても大きな力であって。
「信じる」という、
とてもシンプルで
基本的なことを、
だからゆえに
継続していくことが
とても難しいことを、
吉岡君は、
その歩幅で、
ゆっくりと、
諭してくれる。
その存在自体を、
心から祝える人に、
人は人生の中で
どれだけ出会えるのだろう。
吉岡くんのファンであることを、
いつもとても誇りに思う。
たくさんの人の想いが、
あなたの幸せへと繋がりますように。
お誕生日おめでとう。