月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

春待ち草

2010年04月12日 | その他のドラマ





「なるほど、冬の次は春ですか」

と寅さんが言っていたのは40作目のサラダ記念日でのこと。
確かにこの発言は理にかなった、
というか気象上ごもっともな言葉であります。こりがもしも、

「なるほど、冬の次はソナタではなくラテンですか」

とか、

「なるほど、冬の次はりぼん五月号ですな」

とかあるいは、

「なるほど、冬の次はCMのあとっ!」

などと言われてしまったらそれはなるほどでもザ・ワールドでもなく、
何のことなの?
となってしまうわけで。

冬の次は春。

深い言葉であります。
油田のような深さぞな、寅さん。
そうなのだ、冬の次は春なのだ。
そしてこの春風モードに拍車をかけてくるのが、
ダービー吉岡。
サラブレッドの登場でございます。くはぁっ、吉岡く~~~ん、
待ちに待ちに待っておった吉岡吉備を訪ねて三千里のゴールでありますのよ、
万里の長城より長い道のりだったずらよ、マルコ。もう待ちすぎてあたしの
鼻の下はのびのびジーンズのウエストゴムみたいにのびきっちゃったわ、ふふ、
今のこの状態を文字に表現したらこんな感じであってよ、

大仏様、ついに開眼!日本だけ。

びゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~、
と背後に昭和枯れススキ。そうだった・・・・・・
今のあたしは、
東スポの見出しイリュージョン的な状態たったのだ・・・。うぅ、世間に、
いいえ、国境に負けてしまった・・・。さぶい、さぶいわよう、
あたしの心は冷凍お任せパックされた氷点下200度の新巻鮭みたいであってよ、
んもうっ、こりをどう解凍したらええのっ? 女もつらいのだ。でも待って、
これでメランメランしていた体感温度も適温に下がった気がするわ、
なんてことかしら、さすがだわっ、吉岡君ったら熱風調節もエコロジー。
目鼻立ちもシャープです。
んふぅ ああもう最高なのようっ、吉岡くぅんっ、好きっ!!!
ってしかし新作ドラマ鑑賞への状況は最高からはほど遠いのだった・・・。
ドラマの公式サイトだって文字化けして見れないしぃ、かような仕打ちは
あんまりではござらぬか、NHK殿、ってNHKのせいじゃないんだけど、
でもこりじゃあたしは、「産地直送」と書かれたニンジンを目の前にして
ひたすら暴走しまくっている騾馬であってよっ、もう泣いちゃうぞう、
ヒヒン。
と嘶いていた、いや泣いていた私の元に日本の友から電話がありまして、

「それならオンデマンドですぐに観れるよ」

と寝耳にみみずく。ほう。

「なんですか、それは?」

「オンデマンドよ」

「オンセンマンジュウ?」

「違う。オ・ン・デ・マ・ン・ド」

「おいでやす京都?」

「もう電話切るわよ、友情も一緒に」

なんてな会話の後にやっと理解できたオンデテマッセ(←いや理解できていないらしい)。
説明してもらったところによると、なんとこのシステムは、見逃しちゃったよ~
という番組をネットで観れる仕組みになっているらしく、ほほう、なりほど、
ということは、えぇ、ちょっとまって、なんてこったい、すごいじゃないかっ、
NHKばんざ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~いっ!!!
受信料三割増しに払ってもよくってよ。と電話を済ませてからひとまず叫んで、
さっそく購入ボタンをばクリックいたしましたところ、

大仏様、ついに開眼!日本だけ。

どわぁっ!!!
また東スポの見出しじゃないかぁっ、もうどうにかしてくれいっ、鳩山くんっ!
こうなったら太平洋海底三万キロに自力でケーブル引いたろかぁっ、うがぁー!
もうイヤ・・・・・・オヨヨ・・・・・ぼろろん・・・・・・ヒヒン。
いや、いかん、嘶いて叫んでばかりでいては女が廃るってもんだぜよ。
希望は朝日ごとに新しいとラジオ体操のおじさんも言っていたような気がするぞ、
そうだよそうだよ、夜明けを向かえるごとに日本から送られてくるはずの
DVDがそれだけこちらに近づいてくるっていうことなのだ、んだんだ、ここは
じっと我慢のしとしとぴっちゃん大五郎でござろう、ちゃ~~~~~~~~ん。
などと呟きながら心にビタミン補給をするためにチューブな所に出向いて観た
ドラマの予告編。なのですが観るたびに思うところがありまして私はついつい、


記者会見

スーツ姿の吉岡君

吉岡君

吉岡君よ

ヤングマン

ヒデキもびっくり



字余りで一句詠んでしまうのであります。
なんなのでせう、あの「心身ともに脂肪分ゼロ」みたいな若さは?
ほんとにあたくしと同年代なのでしか?
スペクタクルヤングな秘訣は何なのですのん?
きっと吉岡君の細胞には不死鳥成分が配合されているに違いない。
不死鳥といえば、予告編で観る吉備殿はなんだか火の鳥っぽいぞなもし。
火の鳥のような不屈の精神=魂を持ち、日々へと闘い精進していく、
そんな印象がするですけん、んはぁ~~~っ、かっこいいじゃないかぁっ、
吉岡くんっ!!! もうどうしようっ、って地団駄踏んでシコ踏んで
ハンカチをキューっと齧ってのばしちゃうくらいにい大好きなのよーー!!! 
嗚呼・・・
もう・・・・
吉岡くん・・・、
せめて一度だけでいいから、
背中に背負って逃走したい。
贅沢は言わないよう、
だからアンドロメダ1泊10年6ヵ月の旅でいい。
好きやぁ、吉岡く~ん・・・大好きやでぇ、
きゅい

ってまたわけわからない話になっちゃったでありもうすが、
ほんまな話、
いつもさなぎから孵化したような美しさで登場してくる吉岡君。
内面から醸し出されてくる光があれだけくすまないという人も珍しいであります。
その光は対象物に照り返されて輝いている反射光というのでは決してなくて、
なんといいますかこう、
内面で常に新しく熟成されながら放散されているやわらかな恵みのような光、
という感覚がするでありまして、その姿はさながら、
陽の光をたくさん含んだ真綿のような印象を受けるでありますですばい。
もちろんそれは陽の光だけじゃなくて、降り続ける雨も、強い風も、
厳しくストイックに受け入れているのだと思うけれど、
でもそこに「在る」姿は、
やわらかに、純白に、しっかりとした意志をもって実っている、
という感じがするでありますですねぃ。
そしてそのたおやかな実りから紡がれていく言の葉は、
温もりのある彼独特の詩(おと)。
まっすぐだけれど、同時に多様な意味が織り込まれていて、
花びらのように繊細だけれど、しかし根っこのような力強さもあり、
そんな多面性のある感受性を彼全体からは受けとるですけん、吉岡君ったらもう、
ね。(←なにがっ?)
たまらんよ。


吉岡くんって、言と動の間に隙間がない、っていつも思うでありまする。
一旦決めたらその場所へとまっすぐに向かい合うことのできる人というか、
静にして動な完遂力を心の裡にしっかりと内包しているというかなんというか
要するに逞しい人ですだ。
その逞しさは至極さり気なくて在りのままの一途さがあるわけで、
在りのままでいられる、という逞しさがあるから心にこだわりがなく、
こだわりがないからその水面に何が映っているのか
よく見透せることができる人なのかなぁ、
なんて思ったりもするとです。

吉岡くんの姿を見ると、とても安心するとか、癒されるとか、
元気が出るって思うことが多々あるけれど、
受け取るその感情は、彼の言と動のブレのなさ、
そして確かな歩幅の安定感から伝わってくる
その逞しさに由るところが大きいのかもしれないですばい。


吉岡君が心を渡した吉備真備。
どんな物語を運んできてくれるのだろう。
観れる日がとても楽しみ。


冬の次は、もうすぐ春だ。

コメント (6)
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