月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

雁の便り

2011年08月12日 | 思うコト






草原に佇む一本の樹があって、
その背後には深い森が広がって山が聳え、
稲穂の実る黄金を縫うように、
ゆったりとした川がやがて海へと流れている。


吉岡君の姿を想う時、
そんな時間の流れの印象が、
風景画となって心に浮かんできます。


そこには迷い込んでしまう森も、
壁に行き止まってしまった道も、
立木は風雨に倒れそうになってしまうことも、
きっとあるのだろうと思うけれど。


けれども
吉岡君の描き続ける風景は、
廉直として、
静やかに、
力強い。


もう少し、
もしかしたら、
明日はもう少しだけ、
自分も高みへと登っていけるのではないかと、
そう思わせてくれる存在感がその姿にはあって。

それは、
やわらかな木漏れ日にそよぐ風のような、
構えのない呼吸感を伴っていて。


偶然の重なりにも気付かないまま、
すれ違っていってしまう人の命だけれど、
無辺に散らばる星のような人生の中から、
吉岡君の光を見つけられたことが、
私にはとても大きな幸せであって。


僅かなカケラの一片なのだろうけれど、
吉岡君が築いていく確かな足取りの風景から、
演じる人物へと投影されていく光を見つめていけることが、
こんなにも大きな力となって、
自分の人生を豊かにしてくれているということに、
時々、
未だに驚いている自分がいたりして。


ありふれた街の中で、
ありきたりな人生を、
あたりまえの生活の中で、
感謝していける心。


吉岡君から感じる、
そんな心の素直さと、
逞しさ。


それは、
ずっと変わらない。


ずっと変わらない笑顔と、
まっすぐに伸びている、
心の姿勢。


もしかしたら、
真の美しさは、
そう在るということなのかもしれない。


ざわつく街角に、
曇った空が泣き出しそうになるときも、
その名前を気持ちにするだけで、
ふと幸せになれちゃったり。


あなたがいてくれて、
本当に良かった。

ありがとう、吉岡君。
そして、
お誕生日おめでとう。


沢山の幸せが、
あなたのもとに訪れますように・・・。

コメント (6)
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