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屋久杉はなぜ長生きか

2021-01-12 06:41:15 | 日記
本土九州鹿児島から南西130キロにある屋久島。
この屋久島には、樹齢3000年とも5000年とも言われる縄文杉(ヤクスギ)が原生林にあると言う。
なぜそんなにも長生きなのか、そしてその理由を知ると、そこには人間への示唆もあるらしい。

◆ヤクスギは厳しい自然環境に鍛えられる
 その理由のひとつは、屋久島の豊かな雨量で、山間部では年間1万ミリもの降雨量だという。
 しかしそれ以外は杉にとって厳しいことばかりだ。
 まず土壌は花崗岩質で養分が少なく、杉が育つには不適な土地だ。
 次いで屋久島は台風の通り道になっている。
 木の幹は強風にさらされるたびにへし折られてしまう。
 そのためヤクスギの成長には、普通の杉の5倍もの時間が必要だという。
 そして年輪がびっしりと詰まり、樹脂もたっぷりと含むため、腐敗にも強くなるそうだ。

 というわけでヤクスギは、厳しい自然環境ややせた土地で、強靭な体質に育つために長生きできるのだ。
 翻って人間ではどうだろう。
 誰しも苦労はしたくはない(台風は来てほしくない)ものだし、仕事はやり易い場所(豊饒な土地)で取り組みたいものだ。
 だが理解者さえいれば(雨量さえあれば)、時間はかかっても成長できるものなのかもしれない。
 「艱難辛苦汝を玉にする」、「若いうちの苦労は買ってでもせよ」、なんて言いますよね。