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中小企業神話

2021-07-31 06:50:42 | 日記
「下町ロケット」に代表されるように、日本の中小企業には創意工夫と培った独自技術があると言われる。
また、世界に冠足るグローバル企業に、独自商品を納める中小企業も多数あるという。
たしかにそういった事例はあるだろう。
だが、それだけを強調することは、木を見て森を見ないことにも通ずるという。
菅首相のブレーンで、政府の成長戦略会議に参加のデービッド・アトキンソン氏はこう言う。

◆中小企業は生産性向上のボトルネックなのか?
 日本は2060年までに2015年対比で、生産年齢人口が3000万人以上減少すると推計されている。
 一方経済成長は、人口増加か生産性の向上によってもたらされるものだ。
 ということは、人口が減少するならば生産性の向上を進めなければならないのは自明の理だ。
 現在の日本では、労働者の70%は中小企業で働いている。
 町工場=技術がある、といういわゆる中小企業神話があるが、神話を全体の話としてとらえてはいけない。
 そうした神話の実例はあるが、大半はそうではないのだ。
 EU27か国の大企業に対する中小企業の生産性は66%、対して日本のそれは51%だ。

 まあこの辺りまでは納得なんですが、そのための政策では・・・
 低生産性の中小企業の退出・廃業のためには、最低賃金を一気に上げる→労働者にとっては良いのですが失業者が増えるという意見もあります。
 独自技術のある中小企業はM&Aで大企業に取り込み、さらに生産性を上げる→大企業でなければ低生産性と言う決めつけはどうなのかな。
 日本の大企業が有利なのは、租税特別措置を活用した税負担の軽減とか、投資減税とか、各種補助金へのアクセスとか、
 輸出による消費税の還付とか、政策投資銀行の低利融資とかがあるからではないのかな。
 創業何百年と言う中小企業が多数存続しているのは日本だけらしいので、やはり中小企業にもずっと存続してもらいたいものです。