我々は、毎日解答を探しながら生活をしているようなものかもしれない。
健康で長生きするためには、どんな食生活や生活習慣が必要なのかとか、
老後の金融資産を準備するためには、どんな金銭リテラシーであるべきかとか。
だが、ピーター・ドラッカーの言葉を聞くと、そんな考えは間違っているようだ。
◆ドラッカーは経営について語っているのだが生活についても同様なのだろう
「重要なことは正しい答えを見つけることではない。
正しい問いを探すことである。
間違った問いに対する正しい答えほど危険とはいえないまでも役に立たないものはない。」
新しい事業を企画しようとする際、何よりも大事なのは正しい問いを立てることだ。
なぜなら、問いと答えはワンセットであり、答えというものは、問いの支配下にあるからだ。
間違った問いを立てて、それに対する正しい答えを出し、事業を進めてもうまくいくはずがない。
冒頭の生活に戻れば、健康で長生きすることが目的ではなく、
日々健やかに生活することの方が大切なはずだ。
金融資産を蓄えることよりも、やはり日々の生活の方が大事だろう。
ドラッカーの言う「問い」、「目的」と言い換えてもいいかもしれないが、
その本質を間違えないようにしたいものだ。