肩書は小説家ということでいいのかな、佐藤愛子女史。
おいらよりも随分と年上だとは思うが、生き方の参考になるようなあっけらかんとした物言いが参考になる。
そのひとつ死についてだ。
◆何とかうまく死にたい
「50歳の頃は、深夜にふと目が覚めた時には、死を思って暗澹としたことがある。
70歳を越えた今では、そんな感覚はない。
死に近くなったために、逆に恐怖が薄れてきたのだろう。
生きるエネルギーの枯渇が、死に対する諦念を呼んでいるのだろうか。
死は怖くはなくなった、それでもジタバタせずうまく死にたいものだ。
確実なのは、自分の問題は自分で背負うしかないということ。」
「私の理想の死は、自然に枯れていって、枯れ木のように朽ち倒れること。
その身には、葬式などどうでもいい。
あれは、死者のためではなく、残された人のセレモニーだからだ。
義理の花輪が立ち並び、弔問客が大勢集まったとしても、次元の違い世界に行った魂には、
嬉しくもなんともないだろう。」
→参考になる考え方のひとつですね。