The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

「光熱費不足でクラウトファンティング。次代の子どもたちの科学の聖地、国立科学博物館が予算不足で悲鳴を上げている」

2023-08-08 19:27:35 | 日記
何もかも価格が高騰、爆騰している。
燃料をはじめ食料品や飼料等ほとんどは輸入に頼っている日本だから、物価の上昇は仕方がないとあきらめるしかないようだが・・・。でも日々の生活の困窮が待っている。

これは日米金利差で為替が円安に向かっていることも主に影響しているだろう。アメリカは金融の引き締めを継続し政策金利は5%強に。日本は金融緩和を続けていて、長期金利は1パーセント近くにほぼなったようだが、未だにマイナス金利。その差が為替に確実に現れていると踏める。
そのため輸入品の価格が上り、物価高が即現われた。もう日本はデフレではなくインフレに突入したと言えそう。だだ、給料の上昇が鈍いため家計が益々逼迫している状況には違いない。

家計以外に目を転じてみると様々なところにもインフレの波が押し寄せやり繰りが大変になっている。
動植物や鉱物、化石など500万点以上を保管している次代の子どもたちの科学の関心や興味を誘い科学の聖地的役割を担う国立科学博物館(かはく)が、物価高より資金不足に陥っている。保管品は温度や湿度を一定に保たなければ標本等を傷めてしまう。このままでは光熱費が賄えず、その瀬戸際に「かはく」が立たされていた。

ここで「かはく」は苦肉の策でクラウドファンティングにより1億円の寄付を集めようと恐る恐る試みたようだ。公開後素晴らしい反響があり9時間ほどで目標額に達したようで、めでたしめでたしの成果。が、そうとも言っていられない現実にハッと気づかされる。

「かはく」の事例は今の日本の重大な問題を象徴的に表していると推測できる。いや氷山の一角とも思える。「かはく」は国立の博物館だ。国が責任をもって資金的なバックアップをするところである。過日国会議員のパリ研修旅行?が、税金の無駄遣いではないかと喧しい。小耳にはさんだところではこの夏の自民党の研修旅行費は総額500億円に上るらしい。

日本は科学立国でもあり、そうでなければ豊かさを維持できない。いま経済安全保障で半導体関係の工場が国策で取り組まれている。建物の器ができても研究開発できる科学的センスと資質のある理系人財は次世代を担う子どもたちであることを忘れては元の木阿弥である。予算を塩梅、差配する政治家や役人は、税金を有効活用できる資質と知見と経済的モラル等を兼ね備えていることと、各役所や機関、施設等との双方向の疏通を十分に確保しておくことが、「かはく」のようなことを防ぐ一方策になる。有限な税金を無駄にしないためにも、当局や担当者等の声を十二分に聴き入れて執行されることを肝に銘じておきたいものであるが------------------。

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