<徘徊老人が多いので、過去の文を一部修正して復刻します。>
認知症にもいろいろあるようだが、NHKによれば全国で800万人はいるそうだ。特に“徘徊老人”は深刻な問題で、行方不明者が1万人もいるという。高齢化社会の日本、これからますます大きな問題になっていくだろう。
私はまだ認知症ではないが、80歳を過ぎたから何時(いつ)そうなってもおかしくはない。妻によく言っていることだが、徘徊老人になったら必ず「名札」を付けろと言ってある。これは基本だ。 あとは冗談半分に、赤や黄色の目立つ名札に、出来るだけ花模様をあしらった綺麗なものにして欲しいと言ってある。そうでないと、気に入らなくて勝手に捨て去るかもしれない(笑)。
とにかく、徘徊老人は大きな問題だ。トラブルを起こして裁判沙汰になることもある。介護する家族も大変だが、巻き込まれてとんだ迷惑を受ける人もいる。そこで、介護施設にもいろいろ問題があろうが、ここでは基本問題に絞って考えようと思う。
基本は、徘徊老人(老人に限らないが)には必ず「名札」を付けろということだ。これはだいぶ徹底しているようで、ネームプレートなどもいろいろあるようだ。日本人は細かいから、すぐに要介護の等級によって形や色などを考えるが、それは枝葉末節のことだろう。要は名前、住所、それからなんと言っても連絡先の電話番号が必要である。
名前と住所、電話番号が分かれば、基本的に問題はない。要介護の人には「名札」を義務化することが考えられるが、これには問題があろう。時期尚早だ。人間の尊厳やら人権、各人の自由などがあるからだ。要は「名札」は最低限必要なものであり、家族の発意で、多くの徘徊老人が現に付けていると思う。この名札があれば、道行く人たちもあの老人はおかしいなと思えば、警察や市役所、あるいは本人の家族らにすぐ連絡がとれる。
以上、基本的なことを述べたつもりだが、自分も徘徊老人になったら必ず名札を付ける、いや、家族に付けてもらうと約束する。そうなれば、谷崎潤一郎の『瘋癲老人日記』ではないが、『徘徊老人日記』でも書くか!(笑)
持って出ろと言っても老人ならば持つ訳がないので指紋の照会をするしかなさそうです。
然し北朝鮮の党員証は示唆深いことであり、徘徊とは恐らくはアイデンティティーの拡散とか自意識が弱くなることから起こるものなのではないかと考えられます。名札には属性に関するアイデンティフィケーションの要素は弱いのでそれを確保するものを作れるかが問題となるでしょう。
ただし、保護する家族がいれば十分に可能です。
こんなに行方不明の老人が多くなると、行政が真剣に考えることが必要になります。
人権やプライバシーに配慮して検討すべきでしょう。北朝鮮は全体主義の国家なので簡単でしょうが、民主主義のわが国はそう簡単には行きません。
まず、世論を盛り上げていくしかないと思います。
これは他人事ではなく、我が身、我が夫にも起こるかもしれない事なので、そういう時には早く家なり施設なりに返してもらいたいですから。。。
病気などで入院すると〔病院にもよると思います〕名札をつけられますが、ましてや家族の目が必要な認知症という病気には名札が絶対に必要ですね。
全国で800万人もいるというのは驚きですが、高齢化社会になりそういう人がますます増えるでしょう。
名札はプライバシーや人権の問題に関わるかもしれませんが、徘徊老人を保護するには最も有効だと思います。
自分はそうならないと思っていても、長生きすればするほど可能性が増えます。私も油断できませんよ!(笑)