<2011年9月に書いた以下の文を復刻します>
個人的な話をしたい。私がフジテレビという会社に入ったのは1964年(昭和39年)だったが、当時のメディアは新聞、通信社が圧倒的に強かった。中でも新聞は歴史と伝統があり、大勢の記者を抱えて日本社会の隅々まで取材網を張り巡らせていた。それに、新聞も通信社も海外支局を持ち、主な外国の取材も独自に行なっていた。それに比べると、テレビ(NHKを除く)は歴史が . . . 本文を読む
〈2014年7月11日に書いた以下の記事を原文のまま復刻します。〉
朝 テレビを見ていたら、予備校の有名な“林先生”が松尾芭蕉の俳句について語っていた。面白そうなので聞いていたら、『奥の細道』の名句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」について語っている。私は俳句に興味がなく批判的だが、この句が山形市の立石寺(りっしゃくじ)で詠まれたことは知っている。というのは53年前、学生時代に . . . 本文を読む
(遠い夏の思い出)
けさ 純子の夢を見た 純子17歳 僕も17歳君が旅立つ前に 僕らは何度も会ったね六甲山を散歩したり わが家でも会ったり僕らは手を握り合って 別れを惜しんだ君は水色のブラウスが とてもよく似合ってたよ「1年間さようなら 手紙をちょうだいね」僕がそう言うと 君は黙ってうなずいた 横浜の埠頭に 五色のテープが飛びかい君は船のデッキから 手を振りほほ笑んだ純子は太平洋を渡り . . . 本文を読む
真夏になると、いつも『少年時代』の歌を思い出す。同名の映画のテーマソングだが、井上陽水が平成2年(1990年)に作詞・作曲したものだ。
映画の原作は遠い昔、太平洋戦争時代に富山に疎開したある少年の物語だが、陽水の音楽は幻想的、象徴的で詩情豊かなものになっている。 YouTubeに素晴らしい映像があったので、拝借することにした。
少年時代 井上陽水 . . . 本文を読む
<2004年3月に書いた以下の記事を復刻します。>
1) 以前(調べてみたら、1993年だった)、NHKテレビの大河ドラマ「琉球の風」(原作は陳舜臣さん)を見た時に、私は強烈な衝撃を受けたことを覚えている。 もとより私は、沖縄(琉球)の歴史については素人であり、知っていないことが多い。
しかし、かつてそこに「琉球王国」があったことぐらいは知っていた。 その「琉球王国」が17世紀初頭(江戸時代 . . . 本文を読む
<以下の文を一部修正して再録します。>
現役時代は恥ずかしくて言えなかったが、私は一時期、書痙(しょけい)という神経症に悩まされたことがある。書痙とは、明鏡国語辞典によると「文字を書くことを仕事とする人に多い職業神経症で、手に痙攣や麻痺(まひ)、疼痛(とうつう)などが起こり、書字が困難になる」とある。したがって、文筆家や速記者、代書人らに多く見られるそうだ。現役時代、私は主にテレビ局の報道記者の . . . 本文を読む
1969年(昭和44年)にリリースされた曲で、作詞は中山千夏(ちなつ)、作曲は都倉俊一で、中山自身が歌った。清らかな乙女心を見事に表現した歌詞だと思うので、以下に載せておきたい。中山千夏は子供の頃から“名子役”と言われ、舞台などで活躍していたが、のちに女優やテレビタレント、声優や歌手でも名をはせた。まさに“女性マルチタレント”の元祖のような存在で、誰 . . . 本文を読む