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足慣らしに日和田山から物見山へ(2024年1月17日)

2024-01-19 11:48:27 | 奥武蔵・秩父の山

この週末は冬にしてはめずらしく2日とも雨になるという予報だ。

子の権現に出かけて2週間になろうとしている。そろそろ体を動かさなくっちゃ。

そこで、風もなく穏やかな天気となった17日、日和田山とその奥にある物見山を歩いてみた。

 

一人で足慣らしの運動のためにはこれまでよく越生に出かけた。でもそろそろコースも登りつくした。

日和田山を選んだのは、さいたま市からだと川越線を使って高麗川駅からバスを利用すれば巾着田に出られるからだ。

この周辺は人気のハイキングコースなので、歩くコースがたくさんありそうだ。

 

巾着田でバスを降りると目の前がコンビニなので、そこで昼食とお茶を仕入れた。

そしてほんのわずか歩いて、ここが登山口。日和田山には妻と孫をつれて来たことがある。

 

冬枯れの暖かい色の森が広がっている。

このあたりは日高市のふるさとの森として整備されている。

 

これまではその森の道を適当に選んで登っていたが、今日はきちんと登山道を利用。

小さな子どもを連れたお母さんたちも歩いていた。

 

女坂とちょっとした岩場のある男坂とある。これまではいつも男坂を使っていた。

岩場の展望がいいから。でも今日は初めて女坂を利用した。

幅2m余りの踏み固められた歩きよい道が続く。

 

林の中からジュクジュクという鳥の声がした。

エナガだった。小さな体と長めのしっぽがかわいい。

 

足元に所々岩場が現れる。秩父に多い縞々の堆積岩。角張っているので足場がはっきりしている。

そしてあっけなく金比羅神社の鳥居が見えてきた。

この鳥居の下が男坂の岩場だ。岩場と言っても子どもでも登れる。

 

鳥居のところからは高麗地域の民家や飯能の街並みが見える。

 

そして反対側を振り返ると富士山が奥多摩の山越しに頭をのぞかせていた。

 

金刀比羅神社。尾根の先端の見晴らしのいいところにはなぜか金刀比羅神社がまつってある。

前々から気になっているが、調べてもよくわからない。

 

今日は足慣らしのためにせっせと歩いたので家を出て2時間と少しで山頂に到着だ。

 

日高市高萩にあるセメント工場。秩父の武甲山からベルトコンベアで石灰石が運ばれてくる。

その奥に筑波山が見えていた。やはり関東平野は広いなぁ。広すぎて山が遠くなる(笑)。

 

今日は平日だけどけっこうたくさんの人が休憩していた。

一服してアンパンを食べ、すぐに次の物見山へとむかう。

日和田山だけだとあっけなさすぎて足慣らしにもならない。

 

日当たりのいい道。冬はこういうところを歩けるとうれしくなる。

 

となりの高指山。なにかの建物が建っているので反対側から舗装の道が来ている。

これまで奥にいったことがなかった。

確認のために奥に行ってみた。山頂標識のとなりはなにかの建物。

 

でも振り返るとここからも富士山と奥多摩の大岳山が見えていた。

 

高指山からは舗装の道になる。700mほど歩くとまた視界が開けてきた。

ここは駒高というところ。尾根近くの日当たりのいいところに民家が数軒建っている。

 

ろうばいが咲いていた。

 

ここには立派な観光用トイレもあり、ベンチをそなえた東屋も建っている。

南西に広がる奥多摩の山々と富士山の展望を楽しみながら休憩できる。

 

このお宅は、家のまどから富士山がみえるんだね。うらやましい。

 

日当たりのいい斜面にもう花が咲いていた。オドリコソウ?いやホトケノザみたいだ。

 

地図を見ずに適当に歩いていたら、どうも物見山への道を通り過ぎてしまったらしい。

先ほどのトイレの手前で山にはいる道があったらしい。展望に目が行って気が付かなかった。

でも先に見えているお堂の向こう側からも登れるようだ。

 

お堂の前にあった二体のお地蔵様。このお堂は駒高の文殊様と呼ばれているらしい。

高麗郷の山の上だから高麗高から駒高になったのかな。

 

その先で舗装の道は谷をくだっていく。そこを右へと山道へと入っていく。

すると先日の雪がまだ残っていた。

 

山畑の前の道にも白く残って一部凍っていた。

 

山道なのに簡易舗装が施してある。車が通れる道ではないのになんのためだろう。

でも足元を気にせずに歩けるので助かる。

 

ジグザグを繰り返して尾根道に到着。ここが本来のハイキングルートらしい。

この標識で、物見山を通り過ぎた地点に出たことがわかった。

反対側に行けば北向地蔵だ。

 

ハイキング道を日和田山方向に戻るようにたどって物見山山頂に到着。

このあたりは何度か歩いているけど、物見山に寄るのは初めて。

 

山頂一帯が切り開いてあるけど、残念ながら下のヒノキが伸びてきて視界をふさいでしまっている。

おにぎり一個と魔法瓶のお湯でコーヒーを入れて飲んだ。

わずかな時間だったけど次々にハイキングの人があがってくる。

 

さて今日は足慣らし目的なので、あまりのんびりせずに先を急ぐ。

ここから北東の尾根をたどって下り、高麗川駅まで歩こうかと考えていた。

でも今読んでいる沢野ひとしの本で日和田山にクライミングの練習に使われる岩場があることを思い出した。

まだそこには足を伸ばしたことがないので、今日は戻ってそちらに向かうことにした。

 

物見山から日和田山へのルートにはいる。

やはりこの道がメインルートなのだろう。よく踏まれていて道幅もある。

途中の小さなピークに祠があった。その先で東の展望が開けた。

 

そこから下ると駒高に出た。富士山の展望に気を取られていた地点にちゃんと標識が立っていた。

 

でも反対側がこの展望だもの、つい見落としてしまうよ。

青梅や五日市付近の山ひだが寒色の十二単のように折り重なって広がっている。

 

細い茎の先に白いポンポン。

駒高の暖かい日差しを堪能した。

 

高指山をすぎたところから分かれ道を南西へと下る。

この道は2度ほど歩いたことがあり、高麗川のほとりに出て巾着田へと戻ることができる。

その途中に、男岩、女岩への標識があることは知っていた。

その道は谷底へと急に下っていって、こんどは反対側の斜面へと登りはじめる。

すると木々のあいだから大きな岩が見えてきた。

 

二つの岩があって、右側の岩には赤いロープが見え、トレーニング中の人の姿も見えた。

三ツ峠のような大きな岩壁をイメージしていたが、独立した大きな岩だった。

でも岩の左側はオーバーハングしているので、かなり上級のトレーニングにも使えるのかもしれない。

私はロープを使うような本格的はクライミングは経験がない。

でも山野井泰史さんのようなクライマーの本などはよく読んでいるので興味深く眺めた。

 

そこから日和田山へ戻る道もあるが、私はそのまま下る道を選んで高麗川のほとりに出た。

巾着田に戻って高麗川駅行きのバスの時刻を見るとしばらくない。

仕方がないので西武線の高麗駅へと歩くことにした。

高麗川にかかる鹿台橋から川を見下ろすともうお昼を回っているのに川面に氷が輝いていた。

 


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