2024年も早くも2月になってしまった。
雪の季節。雪の中を歩きたい。でも今はがまん。そこで10年前の雪山体験を投稿することにした。
大好きになって何度も出かけた湯ノ丸高原池の平の初体験のときだ。
浅間山の西に連なる山々は、高峰高原や湯ノ丸高原を含み、スキー場もあってスノーシューには好適なエリアと思ったので出かけてみた。
スキー場があると山道の除雪が完璧に行われているので安心だ。
この日は湯ノ丸スキー場の第6ゲレンデにあるリフトで1965mまであげてもらった。
このスキー場にはほかにも第4ゲレンデのリフトがスノーシューでも利用できるようだ。
リフトを降りるとはるかに北アルプスの白い山並みが見えた。今日はいい天気にめぐまれた。
リフトを降りてから池の平への車道の方向にスロープを少しくだってから林の中に踏み込んだ。
かなり下ったところで夏道にであった。標識も確認できたので、その道を登ることにした。
少し急なところもあったが、やがて視界が開けて、篭ノ登山が見えてきた。カラマツの疎林の中を山に向かって歩いた。
ふたたび車道らしいところに出たが、雪が深くて確認できない。
でも特別保存林の看板があったし、カーブミラーもあるので道路に違いないだろう。
そこから篭ノ登山への斜面を登り始めた。最初はゆるやかな傾斜の森が続いた。
少し傾斜が増してきて、樹木も途切れてきたので振り返るとはるか彼方に富士山が姿を見せていた。
少し見下ろしたところには池の平湿原も白く見えていた。
山頂付近は雪がなくなっていたのでスノーシューを脱いで登った。
そして山頂は石がごろごろだった。
東を見ると間近に黒斑山がその名前の通り黒々と見えていた。その上にちょこっと見えているのは浅間山だろう。
3月も末だし、日当たりのいい山頂は御覧の通り雪がすっかり消えている。
西側を見ると湯ノ丸山とその左に少しとがった烏帽子岳。
遥かその向こうには北アルプスがずらりと白い峰をそろえていた。
北には嬬恋村が見渡せ、中央には四阿山が大きくすそ野をひろげていた。
篭ノ登山を下って今度は池の平湿原にむかった。湿原入り口付近には歩くスキーを楽しんでいるグループがいた。
湿原はまだ一面の雪で真っ白だったが、3月末が近づいて気温が上昇していたので積雪はかなり減少していた。
少し踏み込んでみると一部では下に空洞ができているらしく、スノーシューをつけていても沈んでしまった。
湿原を横断する木道を探し出して対岸に渡り、三方が峰からつながる尾根の斜面に取り付いてみると、ここも雪が腐っていて膝くらいまでもぐってしまう。
誰にも触れられていない雪の斜面とダケカンバやカラマツが青空に映えて見とれてしまう。
見晴岳となづけられた2095mのピークを目指したが、スノーシューごとの踏み抜きがひどく、腰まで落ちてしまって2本のポールを横たえてやっと抜け出すということもあり、あきらめて尾根に並行する沢筋におりてスキー場へと戻ることにした。
最初は針葉樹の暗い森の中だった。
やがて樹種が変わって白樺の林になり、ふたたび視界が開けてきた。
標高で250mくらい下ると前方にゆっくりと滑り降りているスキーヤーが見えた。ゲレンデではなくて車道をくだっているスキーヤーたちだった。
あとはその道路を歩いて第6ゲレンデに戻ることができた。
このコースはたいへんに変化に富んでおり、また池の平湿原とその外輪山という特徴のある地形なので、自分の位置が確認しやすく安心感がある。
いざというときは車道をエスケープルートとして使うことができる。
スノーシューはスキー場のレンタルコーナーで借りることができるが、1日2500円と他と比べて少し高め。
下に地図を掲載しておく。ここに書いたコースは赤の破線。緑は2回目に訪れた時のもの。
その時はリフト終点から池の平の外輪山を経て池の平に下り、夏道を通ってスキー場上部に出て戻った。
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