山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

H28年岩国民芸まつり(12-14金山神楽保存会)

2016年10月05日 21時56分19秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月12日(土) 18時15分~18時40分
14.金山神楽保存会(岩国市美和町生見)
岩戸開き



⬛団体紹介
金山神楽は江戸末期に生見八幡宮で舞い始められたと伝えられています。最初は周防神楽(神舞)と同様の舞が行われていましたが、明治時代に広島から安芸十二神祇神楽、大正時代に島根から石見神楽を導入し現在に至ると伝えられています。7年に1度の式年祭で行われる「山の神」は全国でも中国山地の一部に見られる特殊な舞で、今も神社以外の場所で舞うことは禁止されています。

⬛演目紹介
本日は「岩戸」を披露します。天照大神命は素戔鳴命の乱暴を嘆き天岩戸に閉じこもり世間は暗闇となった為に、八十万神々が集まり、天照大神命と素戔鳴命の仲を直し、手力男命が岩戸を開くという物語です。周防神舞との共通点が多く見られる興味深い演目です。ぜひお楽しみください。

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11月12日
11月13日

H28年岩国民芸まつり(12-13山代白羽神楽保存会)

2016年10月05日 21時56分12秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月12日(土) 17時40分~18時10分
13.山代白羽神楽保存会(岩国市美和町北中山二ツ野)
大江山



⬛団体紹介
山口と広島の県境、岩国市美和町二ツ野集落に古くから伝承されてきた神楽であり、その始まりは江戸時代初期とも言われ、県の無形民俗文化財にも指定されています。
各地の神社奉納はもちろん、東京オリンピックや海外公演など県内外さまざまなイベントにも数多く出演し、人々を魅了してきました。
時代の変遷と共に、地域人口の減少や高齢化、後継者不足など何度かの危機を乗り越えながらも現在まで一度も途絶えることなく伝承し、これからも地域に愛され、地域で守り、山代白羽神楽の旧来の形、ありのままを後世に伝えていきます。

⬛演目紹介
一条天皇の御代、丹波の国大江山に、酒呑童子という鬼が多くの配下を従えて岩屋に立てこもり、都はもとより、近隣の庶民を苦しめ、数々の悪事を働いているため、帝は源頼光に退治を命じます。源頼光は、坂田金時ら四天王を従え、大江山に向かい、その途中、住吉大名神が現れ、鬼の魔術を解く一策を授けられる。鬼たちは、都でさらった姫に酒を盛らせ、都から来たという客人にもらった酒(実は、住吉大名神より授かった神酒)をむさぼり飲み、たちまち酔いつぶれる。そこへ頼光らが現れ、鬼たちの変化の術も神力で解け、激戦の末討ち取り、都に引き上げます。

←12.北中山子ども神楽
 13.山代白羽神楽保存会
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11月12日
11月13日

H28年岩国民芸まつり(12-9向峠神楽保存会)

2016年10月05日 21時56分05秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月12日(土) 14時45分~15時25分
9.向峠神楽保存会(岩国市錦町宇佐郷向峠)
黒塚



⬛団体紹介
向峠神楽の起源は、約160年前の江戸時代後期の安政年間(1854年~1860年)と伝えられています。天保の大飢饉(1833年~)を機に向峠地区に水路を整備するため、庄屋・山田利右衛門が、十数年に亘る水路工事を完成させ、その記念に山代神楽を習得し、の若者に教え、秋祭りに奉納したのが始まりとされています。明治二十六年には玖北神官取締支所より神社付神楽の証を得て、他の神社に奉納するようになりました。また、大正初期には島根県より石見神楽を取り入れ、現在の向峠神楽保存会に継承されていきました。現在では若手を中心にして、上は70歳代から下は高校生までの団員で、少数ながら皆が仕事や学校を両立させ、地区に伝わる伝統芸能を守っています。

⬛演目紹介
本日、演じますのは、「黒塚」でございます。那智の阿闍梨祐慶大法印(あじゃりゆうけいだいほういん)が剛力二人を連れて諸国修行の旅の途中に、妊婦で実は白面金毛九尾の悪狐が住むという黒塚にさしかかりましたが日が暮れたので一軒の家に宿をもとめたところ、その家の女主人は喜んで宿をかします。その夜女主人が悪狐となってあらわれ剛力二人は食い殺され法印一人難を逃れます。それを聞いた三浦介と上総介が勅命を受けて那須野に行き悪狐を退治するという物語です。

←8.長野神楽舞保存会
 9.向峠神楽保存会
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11月12日
11月13日

H28年岩国民芸まつり(12-12北中山子ども神楽)

2016年10月05日 21時55分57秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月12日(土) 17時10分~17時35分
12.北中山子ども神楽(岩国市美和町北中山)
三鬼



⬛団体紹介
岩国市美和町に古くから伝えられてきた県形民俗文化財「山代白羽神楽」に触れ、神楽を通じて子ども達が地との交流を図ることを目的とするため、昭和59年に発足しました。現在、4歳の保育園児から中学1年生の12名で構成され、各地域のイベントや福祉施設訪問など幅広い場所で披露しています。これまで、中国・四国地区を代表しての全国大会出場や、様々な地域にて国内外の民俗芸能団体との共演により、舞の自信、文化交流などたくさんの繋がりを感じるとともに、多くの方に喜んでいただいています。
これからも、神楽を身近に感じ、伝統文化の楽しさ・大切さを肌で学び、みなさまに愛される、「いわくに市民の孫」のような存在となるため、北中山子ども神楽「色」をより一層幅広くお届けできるよう日々練習に励んでいきます。

⬛演目紹介
ある目標を達成させようとする太夫とその心の闇に隠れた欲望が争うという悪鬼祓いの舞。
目標達成途中、困難や苦悩により様々な誘惑に誘われ、一時的な快楽を求めてしまう気持ちを鬼に例え、太夫はその欲望である鬼と争い、最後には打ち勝つことができる。その後はより強い思いを持ち目標を叶えることができるという、人間の心の問答を神楽化したものである。目標となる的を月に例えたり、取り組もうとする意欲を弓に見立てるなどそれぞれに深い意味合いが込められている。北中山子ども神楽においては、白羽神楽の力強い舞に加え、子どもならではの表情、可愛らしさで表現している。

←11.生見子どもしし舞・神楽
 12.北中山子ども神楽
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11月12日
11月13日

H28年岩国民芸まつり(12-11生見子どもしし舞・神楽)

2016年10月05日 21時55分33秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月12日(土) 16時35分~17時05分
11.生見子どもしし舞・神楽(岩国市美和町生見)
姫盗り



⬛団体紹介
生見子ども神楽は、旧生見小学校の地域学習としてしし舞を勉強し地域の集会で発表したのが始まりで、神楽に取り組んだのは当時の子どもたちの“神楽をやりたい”という希望からしし舞と神楽の両方で活動を始めました。活動を初めて18年目、当初は母親の手縫いの衣装を着て“湯立て舞”から練習し、続いて母親の手縫いは“姫盗り”の衣装へ広がり、補助金で大江山・大蛇の衣装をそろえ、恵比須舞もこなすまでになりました。会員は保育園から高校生までの15名で活動しています。この活動を通して子どもたちは、下の子の面倒をよく見る優しい子どもに育っているのも自慢の一つです。練習は毎週水曜日、旧生見小学校で行い、地域での活動を中心に慰問等を行っています。

⬛演目紹介
時は、一条天皇のころ、丹波の国大江山に酒呑童子という悪鬼が、多くの手下を従えて立てこもり、諸民を苦しめるので、時の帝は、源頼光などの四天王に、悪鬼を退治すべくお命じになった。四天王は、山伏修験者に変じて大江山に向かい、これを征伐する、という物語(ここまでが大江山の説明)

この物語の前編で前項の“民を苦しめる”という場面で、酒呑童子の片腕、いばらぎ童子が、京の羅生門に表れ、もみじ姫を大江山に連れ帰るものの、四天王の一人、渡辺の綱に左腕を切り取られるところまでを演じます。
第1幕として姫を盗られるまでを演じ、第2幕として合戦から左腕を切り取ったが、大江山に逃げられるまでを演じます。第2幕ではきらびやかな肩きりという重い衣装を着け、合戦しますので応援よろしくお願いいたします。

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 11.生見子どもしし舞・神楽
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