Kennyの山便り
湖南アルプス、猪背山(滋賀県大津市)
湖南アルプスで唯一登っていなかった山
Kennyの滋賀から情報発信
(この日記の掲載期間:9月19日~9月25日)
猪背山 (・・だと思います。途中大滝付近から)
近くには太神山、矢筈ケ岳、笹間ケ岳もその山容を見せています。
湖南アルプスの山とは
太神山(600m)矢筈ガ岳(562m)、笹間ガ岳(493m)、堂山(384m)
そして今日登った猪背山:いのせやま(553m)を加えた5山を湖南ア
ルプスと云うそうです(ネット検索での情報)。猪背山は信楽川の
渓谷を隔てた南方に位置する独立峰で結構形のいい山ですね。なお、
手元の書物では鶏冠山、竜王山なども湖南アルプスの一部として親
しまれてきたとあります。
ところで この山は油断の出来ない特徴、手怖さも・・。
「山と渓谷社」発行の滋賀県の山から拝借 赤いマークは私の記載
特徴、難関:そのー1、登山口が見つからない!
ちゃんと山の本やネットで下調べして意気揚々とこの猪背山の登山口
を目指しました。ところが富川会館前の国道バイパス、橋のたもとの
登山口がなかなか見つからない。困った事に、聞こうにも午前9時、
集落に人がいないのだ!
下の写真できちっとご案内します、登山口
実は、登山前の下調べで何人かのブログ投稿者が登山道が見つけにく
いとか迷いやすい山道があったと述べられています。登山口の標識が
ないとも。
大津市南郷から来れば前方にトンネルが見えます。 このトンネルは ”くぐらない”
登山口はトンネルの手前の橋のたもと~
国道422号線を滋賀県大津市南郷の方から車を飛ばしてトンネルの
300m程手前の大石富川にある富川会館(集落の自治会館)を目指しま
す。バイパス(422)の進行方向右側に下りて直ぐです。
この看板に惑わされずにここを「右折」です 確かに登山口は左方向ですが
おばーちゃんありがとう
先ずはその富川会館もちょっと見つけにくい。もうー、かなんなーと
落ち込んでいましたら(笑)、乳母車を押して何処へ行くのやら、超
おばーちゃんが、救世主如く現れまして、国道(バイパス)を横切るの
をお手伝いして仲良くなり、お聞きし(そこまでに既に約30分のロス)や
っとこさ登山口のある富川会館に辿り着きました。
富川会館
バイパスが開通するまではこの会館横が登山口でしたが、今はここ
に車を止めさせて頂き、登山口に移動です。(車を止めバイパスを右に進む)
登山口の表示がない!:またやー、もうー#
会館からバイパスに戻り、右折。登山道がある橋のたもとまで100
m。橋はありました。でも登山口らしものがない! 標識もない。
とは云っても誰に責任がある訳ではなく登山者の自己責任問題ですが、
はい。あらかじめ調べておいた橋のたもとから、えいやーで強行、正
に侵入です。
でもほんまにここでいいの? と。 OKでした。
登山口(脇出側)の看板はひっくり返って草むらに埋まっていました。
支柱は腐食。やはり元々はあったんですね。応急処置(針金はない)
で木に荷造り紐で括り付けておきました。
もっともこの山には途中には殆ど道しるべがありません。山頂と下山
口(納所側)にだけ立派な看板がありました。
出発:普通はこんな所は入りませんはな。 網戸とガードレールの隙間
が登山口でした。 (標識はありません。下の写真と比べて下さいね)
草むらに寝ていた、支柱が腐った標識を立てておきました
せっかく立派な看板があるのに なんと草むらに!
やれやれこれで念願の猪背山に登れる、1時間弱のロス!
9時30分、では出発
”侵入”後、なんと、直ぐに階段の急こう配の登山道が!
10時10分 山の神の祠 ここから少し先まで道はしっかりと踏まれています
途中、ドドドーと後方で。すわ!! 丸々と太った鹿が二頭、疾走
して行きました。私のラジオ、鈴の音で人間の侵入を察知か。
概ねこんな景色の登山道です
これが里山の雰囲気、フィトンチッドを感じながら気分よく歩きます。
特徴・難関:その2:山頂部で道が消える!
またまた山で出会あった難問を延々と書きますが、これは訪問下さっ
た皆様、これからこの山に登られる方へのメッセージで、私達登山者
は常に頭に入れておくべきことなんだと思います。
上り下りとも小さな赤いテープが頼り
登り始めは、急こう配の階段です。よく踏まれた道だと、最初の苦労
は帳消しと気分を取り直して、緩急の登山道を鈴を鳴らしながら、ラ
ジオも掛けて進みます。ところが山頂まで時間的に後30分ころから
突然道が消えます。これは大変、じっと立ち止まり幾らかでも踏み跡
がないかと目を凝らします。
これ、どこが登山道か分ります? こっち? と ちょっと進んだら赤いテープが!
(本当に小さなテープ、でもほっとしました)
でもここで一度だけ違う方向へ進み、引き換えしました。
赤いテープが目に入りほっと
引き換えしの道を確認しながら更に進むと、木の幹に巻かれた小さな
赤いテープが目に! ほっとします。 それを頼りに進むと50mお
き位に赤い小さなテープがありました。これでは今後来られる登山者
も大変だろうと一旦引きかえして、リュックに常備の白い長いビーニ
ル荷造り紐を木に結び付けてきました。これから秋になり落ち葉が溜
まるとなお危険だと思います。
赤と次の赤色のテープの間に私が持参の白いビニール紐を補充しました
ここもどれが道か分らないでしょう? まだ広い山中です。尾根道
ならばまずは先に進んでも問題はないのでしょうが。
切り開き:上に掲げた地図に記載がありますね
やぶや灌木などを伐採して開いた登山道のことですが、定期的な整
備は行われないため、植物が伸び放題となり、時にはやぶこぎで進
まなけらばならない登山道の事です。ちゃんと山渓の本で注意を
促しています(20日、追記)
残念、展望は下山までありません
これも事前の情報で掴んでおり、私には問題ありません。湖南アルプス
の山を全部登るのが目的です。山に入ってから全くどなたにもお会いし
ませんでした。いい天気やったのにね・・。
10時50分 山頂です三角点もあります 展望はありません
下山は「納所」へ進みました
下山は納所(バス停の停車場の名前か?)側に
大変な急こう配、35度以上もあるかと思えるところが半分以上です。
登山は脇出(同)からがお勧めです。下りも難儀ですが、上りよりはま
しかと思います。それと大雨の後は絶対に避けた方が無難です。地す
べりの後もありました。
11時30分 急こう配を下りること35分、林道に出ました
林道に土砂崩れの跡が 帰り、旧道ではなくバイパスのトンネルを
12時30分
出発点の富川会館、駐車場帰着です。下山後、旧道を行かずに約800
mの富川トンネルを歩いて駐車場まで30分、これが自然相手の登山か
といい経験の一日でした。約3時間の山行でした。
ちょっと寄り道:耳垂れ磨崖仏
南郷方向への帰路、本当に珍しい磨崖仏を見てきました。422号線
沿いの直ぐそこの山の中にあります。駐車場から5分で辿ります。
野洲市にもたたみ一畳大の磨崖仏がありますが、ここはまた違った、
写真のような磨崖仏が大きな岩一面に何ヶ所か刻まれていました。
富川磨崖仏
この磨崖仏に関して友人の詳しい旅日記がありますここをクリックしてください
今日もご覧くださいましてありがとうございました
希望が丘で訓練を、頼もしいです。余裕をもって景色を見ながら歩けることと思います。
私は最近、週4,5日のペースで登っています。 立山のトレ山です。 大抵は花子とアンが終わってから登山口に直行、8時30分頃、登山開始です(笑)。 道中三上山仲間(誰か何人かと必ず会います)と会話を交わしながらの登山です。
毎日、貴ブログで綺麗なお花を見せて頂いています。 このところ山の花を覚えるようにしています。 でもなかなか・・・。 花を覚えると楽しさが倍増かと懸命です。 三上山でもツルリンドウやミヤマウズラが綺麗でした。 Kenny
スリル満点で楽しかったです。
登山って大変なんですね!
私の夢は三上山に登る事です。昨日は希望が丘で10,000歩歩く練習をしました。足の訓練をして鍛えます。
立山登山、お気をつけて行ってらっしゃいませ!
耳垂れ不動さんはお友達に案内してもらいました。
信仰の深さが感じらて感動しました。
それにしても、道なき道をよくぞご無事に歩かれましたね。
553mといえば、ちょっとした高さですね。
次に歩く人のために、白いテープの目印をつけたkennyさんの優しさが伝わります。