伊吹山
この山のこんなお話
そのー2
この山にはこんな稀有な記録が
伊吹山 滋賀県 1377m
(撮影:2013年2月)
(撮影:2023年1月:名神高速道路から)
今から100年近く前
とんでもない大雪に見舞われた
積雪量 11m82cm
世界記録、歴代1位は現在も破られていない
1927年(昭和2年)2月14日。伊吹山の山頂は
世界最深(山)の積雪量である11.82メートル
を観測した
日本はもちろん世界の山岳観測史上
歴代1位の記録は現在も破られていない
伊吹山測候所
その観測を担った
当時は超音波などを用いた自動計測機器がなかった時代
伊吹山頂にも測候所が置かれ、常駐職員が観測地点に雪尺
(約3メートル)と呼ばれる棒状の物差しを継ぎ足して
雪の深さを測った
なお、気象庁の記録で国内2位は2013年2月26日、
青森県・八甲田山系の酢ケ湯(標高890メートル)で
観測された5メートル66センチ
なぜ伊吹山で類例のない積雪が起きたのか
冬季はこの絵とは逆方向、若狭湾側から
伊吹山の有る位置
(NHKBS 躍動する大自然 の画面から拝借:感謝)
若狭湾と伊勢湾に挟まれた本州の最も狭い部分に位置
するため若狭湾で発生した雪雲が太平洋側に抜ける際に
伊吹山でぶつかる形で大雪をもたらす
とし
こうした条件から今後も国内で伊吹山の記録が
破られることは難しいのではとのこと
その記録を測定した測候所は
こんな姿で(撮影日:2008年11月14日)
大正7年(1918)、滋賀県が高層観測所を建設した
昭和4年(1929)に国の施設となり、
中央気象台付属伊吹山測候所と名称を改めた。
この測候所は
日本の気象観測において大きな役割を果たし、平成13年には
観測を終了し、平成22年(2010)に老朽化した
建物は解体された
私は当時、期せずしてその光景を見ることに
2010年10月29日撮影
伊吹山山頂で
測候所跡 写真上部
(撮影: 2019年5月)
今日の話題の過去のブログ
感謝
記載の解説文は、京都新聞、中日新聞の記事、NHKの放送
内容をそのまま使わせていただきました
時世
今夜(1月23日、23)から近年でも最強の寒波が襲来
するとの天気予報が出ており、日本列島は大雪に
あいも変わらずコロナは蔓延。一方政府は新型コロナの
感染症法上の位置づけを今年春に第五類に移行すべきか
検討に入った
このブログを編集している今夕の日本、これらも
ここに記録に残しておきたく
(2023年1月23日 UP)
聞いてはいましたが、合わせて登山やカメラの趣味もこんな機会を与えてくれました。
ありがとうございます。
伊吹山の雪景色を眺めながら、色々思います。