祭壇は、真っ白な山々の上に満天の星空、その中に遺影がありました。
宇宙や心理学に興味があったという彼のために、ご両親が考えて下さったのでしょう。
お葬式は、何度経験しても悲しい。
特に今日は、とても悲しく辛い式でした。
夫と同じ会場で、夫の時も後から椅子を沢山追加して頂いたようですが、今日はそれ以上でした。
大勢の子供たちが参列して、お別れをしていました。
「どうしても会いに行きたい。」という孫と友達を乗せて、昨夜はお通夜に彼に会いに行きました。
まるで眠っているかのような、やさしい顔の彼がいました。
入院したのは6年生の3学期。
卒業式に間に合わないらしい。
中学の入学式も、、、。
丸二年の辛く長い闘病生活だったと、お父さんがご挨拶されていました。
でも、その入院生活の中で、中学に戻るから一生懸命勉強するんだと頑張っていたそうです。
院内学校で、初めは休むことなく。
体調が悪い時は、短時間でも、具合のいい時間を見計らって、時にはベットの上でも頑張ったという彼。
確かに短い命だったけれど、それを懸命に精いっぱい頑張って生きた様子を、お父さんは語られてました。
病名の宣告、余命の宣告までも伝えたというご両親のご心痛は、計り知れない、、、。
「僕は死ぬけどいつまでも悲しんでいないでね、空の上からいつも見ているからね。」
「関わって下さる全ての人に感謝。」
そう、彼は言ったという。
「君たちには計り知れない未来がある。どんなことでも努力して叶えられるはずだ。」
お父さんは、参列した子供たちにメッセージを残してくれました。
神様は、彼を通して、どんな苦難でも前向きに諦めないでひたむきに懸命に生きる姿を子供たちに教えてくれたのかもしれない。