先日、仏間のソファでウトウトしていたら、夫の夢を見た。
普段は殆ど夢に出てくることは無いけれど、この時の笑った顔、話した言葉が鮮明に残っている。
今日は夫の命日だから、ちょっとは感傷に浸ってもいいかな、、。
ちょうど三年前の今朝、夫はベッドから起きたいと言い、
緩和病棟の看護士さん達は、即座にその望みを叶えてくれた。
車いすに乗り、病棟内を私が押して散歩。
ナースセンターの前では、看護士さんに囲まれて、ピースサイン。
「あ~」と声出してみてと看護士さんに言われ、オペラ歌手のように発声する夫。愛嬌振りまきまくり。
この後談話室に戻り、アイスが食べたいと4さじお代わり。
「うまいなぁ~~~」の言葉。
昼過ぎ、昨夜から泊りだった私は娘と交代し、買い物をして一旦自宅に戻った僅かの間に、、、。
夫は逝ってしまった。
どうして離れたんだろう、どうしてずっと傍に付いていなかったのだろうという 後悔。
あの時こうしていれば、、、とか、もっと生きたかっただろうとか、何年経っても思うことは尽きないけれど、
「思い煩うな」
そう、本が教えてくれた。
人はこの世に生まれてくる前に、自分の人生のシナリオを自分で書いて、生まれてくるという。
命の長さも、最期の逝き方も、夫が書いてきたシナリオなら、、、と諦めもつく。
夢の中で夫は、とてもいい笑顔で「今度新しいことをするんだ」と言っていた。
「え~、どんな事?」と聞いて夢は終わったけれど、今度また、続きが見られたらいいなと思う。
墓前に、サッポロクラシック。飲んでね。