ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オオキトンボ 2019<10月>

2019-10-30 | ・オオキトンボ

<10.28>

時期が遅れて

1週間前の播州は雲に覆われオオキトンボを見ずに帰りました。今週は懸念ない晴予報、諦めきれず出直しです。
午前の気温23℃、上々の天候でしたが、連結産卵は2対。殆どシャッターが切れず、再び痛い目に会いました。

11時10分頃、漸く飛来した連結態は岸に寄らず、その後はタイリクアカネとコノシメトンボの産卵ばかり。
正午が迫って焦るなか、同50分頃、最後の連結態が飛来するも、コノシメトンボに追われ沖に飛び万事休す。
当所は6年目ですが、これ程撮影機会に恵まれなかったのは初めて。時期が遅かったのか、深追いは禁物でした。

連結産卵


あまり撮らない♂の撮影にはよい機会でした。草原での活動開始は10時前後、何故か活性がありません。

♂ 静止




11時前に岸辺で縄張りする♂は数頭いたものの、止まってばかり。ホバリングするのはタイリクアカネのみ。





戦い終わってと言いたいところですが、戦いもなく正午頃に草腹で休止する♂です。当方も帰るしかありません。




2019.10.28 兵庫県

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オオキトンボ 2018<10月②>

2018-10-30 | ・オオキトンボ

<10.25>続編

天候に恵まれて(その2)

オオキトンボの連結産卵です。昨年は極端に少なく心配でしたが、同じ様な天候で2桁の連結態が飛来しました。
ただし、今年も溜池の水位が高く泥が露出した場所がないので全て打水産卵、大半は沖へ沖へと飛んでいきます。
最初の産卵は早目の10時18分。完全に逆光になる時間帯で、動きも激しくピントを外すばかりで焦りました。

連結産卵






















産卵開始から1時間以上経過、数対を撮影して11時半頃に連結態が姿を消し、後は単独産卵のみになりました。
ところが、これで終わりでなく、正午直前、最後の連結態が飛来。この時間になると光線状態がよくなります。
あまり警戒心がない個体で時々岸辺に寄ってきます。約7分間の長い産卵、数年ぶりに思う存分撮影できました。

産卵時間はこれまで最長の約1時間50分に及び、今年は気分よく帰れました。やはり行った日と個体次第です。

















連結産卵が一段落した11時55分頃、単独で飛来した♀。連結産卵後に単独産卵に移行する♀は稀でした。

♀ 産卵






タイリクアカネは朝の草叢で1♂、1♀、池端で縄張りする1♂を目撃。連結産卵は11時10分頃の1対のみ。
縄張りのオオキトンボに邪魔され何度も移動して産卵。昨年、連結産卵したキトンボは1♂の目撃でした。

<タイリクアカネ> 連結産卵

2018.10.25 兵庫県

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オオキトンボ 2018<10月①>

2018-10-28 | ・オオキトンボ

<10.25>

天候に恵まれて(その1)

今年も終幕間近になりました。恒例の兵庫のオオキトンボです。全国的に晴渡る予報で天候に不安はありません。
しかし、環境が年々変化して行ってみないと生息状況は不明。先月のナニワトンボのような空振りもあり得ます。
結果は案ずることなし。前日の天候が芳しくなく絶好の活動日に当たりました。最高気温は例年並みで22℃。

珍しく交尾態4対の撮影機会がありました。まずはその状況からです。多数見られた連結産卵は次回掲載します。
9時頃到着、まずは昨年撮れていない交尾態探し。溜池の堤防から見下ろす窪地に♂が10頭程見られました。
探雌して飛び回って休止の繰り返し、いずれ♀を捕捉するものと待機。この時間は敏感で静止の撮影も大変です。

♂ 静止








9時45分頃になって交尾が成立。草叢のなかの交尾態を発見しました。約7分間のやや長い交尾でした。

交尾態




上の交尾態が移動


10時頃に水辺に移動して連結産卵を待ちました。以下は、縄張りの♂が池に飛来した♀を捕捉した交尾態です。
20分足らずの間に集中して3対が見られました。

連結態 10時52分 すでに交尾を解いていて産卵に飛立つ直前


交尾態 10時56分 単独産卵中の♀を縄張りの♂が捕捉


交尾態 11時7分 同上




♂ 飛翔 縄張り行動








♀ 静止 連結産卵後 水辺近くで一時休止


11時40分頃、単独産卵中の♀を連結しようとする♂に別の♂が連結を仕掛けるシーンを目撃しました。
逆光で不鮮明ですが、絡んだのは直前まで縄張り飛翔していたタイリクアカネの可能性もあります。

♀を連結する♂に連結を仕掛ける♂


連結を断念した♂と飛立つ♀ 絡んだ♂はいち早く上空に飛んだ後


濡れた翅のまま♀が飛立つ

2018.10.25 兵庫県

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オオキトンボ 2017<10月>

2017-10-31 | ・オオキトンボ

<10.26>

意気消沈

終盤の楽しみはオオキトンボ、今年も兵庫に行きました。前日から天候が回復し期待大。気温は22℃まで上昇。
草叢の♂が昨年より多く、余裕で産卵タイムを待ちます。好天の割に遅い11時10分頃になって連結態が飛来。
しかし、岸辺近くに寄って来ません。水位が高く産卵場所が分散したのか、目撃した個体数は過去最低でした。
撮影範囲内に来たのは11時20分頃の2対です。逆光を避けて待機していましたが、贅沢は言ってられません。
遠くてストロボ光が届かず殆どシルエット。11時半を前に産卵終了、意気消沈して帰るしかありませんでした。

連結産卵












♂ 静止 縄張り行動






岸辺に寄ってきたのはキトンボでした。昨年、一昨年は産卵の目撃がなく、池の環境の変化を物語っています。

<キトンボ> 連結産卵



2017.10.26 兵庫県

コメント (2)
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オオキトンボ  2016<10月>

2016-10-30 | ・オオキトンボ

<10.27>

岸辺の変化

秋が深まっても天候不安定。晴れるかどうか微妙でしたが、今年も播磨のオオキトンボの産卵撮影に行きました。
幸い秋晴れ、最高気温22℃で好条件でしたが、毎年水位が異なる溜池は水落ちが進んでいない状況でした。
10時頃に到着して、まずは堤を探索すると草叢で見られたのは2♂のみ、しばらく待っても変化がありません。

♂ 静止


10時20分、まだ早いと思いながら産卵ポイントを見に行くと、すでに♂数頭が水辺で縄張りしていました。
水面上をホバリングする♂が昨年より目立ち、その後、連結産卵が始まってからも活発に飛び回っていました。

♂ 飛翔










昨年見ていない交尾態を探すうち、10時27分に早くも連結産卵が始まりました。しばし産卵撮影に集中です。
11時頃、連結態が空中で交尾態になって着地しました。距離を詰めると飛びますが、遠くにはいきません。
3回目の着地点でレンズを向けることができました。

交尾態




最初の着地から約1分半、5回目の着地点で落着いて約1分半の交尾。こうなると少々接近しても逃げません。



交尾を解いてその場に約40秒間留まり、連結産卵に向かいました。

連結態 交尾後


約20分後、同じパターンで交尾態が現われました。今回も単独で産卵に来た♀を縄張りの♂が捕えたようです。
草叢に着地して保護色の枯葉に小移動、約3分半の交尾。いずれも地面ですが、2対の交尾態撮影ができました。

交尾態




交尾を解いた後です。約15秒後、産卵に飛立ちました。

連結態 交尾後


交尾態を撮影している間も産卵は同時進行中で、昨年より多い10対以上の連結態が飛来して、まずまずの盛況。
しかし、岸辺の形状が変わり、産卵場所を探して広く飛び回ってなかなか近くに来ません。殆どが逆光で大苦戦。

11時半を待たず産卵タイムは終了。最初の目撃から約1時間でした。この時期としては長い方かもしれません。
泥土の露出がないので打泥産卵は見られず、打水産卵ばかりでした。縄張りの♂が多く単独産卵はありません。
一方のタイリクアカネは♂数頭を確認しましたが、産卵の目撃はありませんでした。

連結産卵

























2016.10.27  兵庫県

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