北陸線の交直両用急行電車
昭和38年、北陸線の金沢電化開業に合わせて大阪・金沢間で電車急行"加賀"、"ゆのくに"の運行を開始した。
投入された471系は国鉄初の急行形交直両用電車で60Hz対応車両。特急形の481系に先行して製造された。
電動車以外は、同時期に製造された50Hz用の451系を共用した。
撮影当時は、"ゆのくに"が"加賀"に名称統合された後であり、他に大阪・富山間に急行"立山"が運行されていた。
39年の富山電化時から"越山"、"越前"が1年間定期運行される等、北陸線の急行は目まぐるしい名称変更があった。
"加賀"は、その後再び"ゆのくに"に変更されている。
451系と共用のクハ451を先頭にした上り急行"加賀"
1965.12 新大阪駅
米原停車中の上り急行"加賀"最後尾 60Hz対応の電動車クモハ471
1966.1 米原駅
40年電車化の471系下り急行"立山" 先頭クモハ471 当初は60Hz用電動車のみ側面下部に細帯が塗装された
最後尾のクハ451
1966.3 米原駅
米原付近 新幹線と交差する地点を行く上り急行第1"立山"
1968.5 北陸線 米原・坂田
名古屋・金沢間の電車急行は、特急"しらさぎ"から遅れること約2年後の41年に"兼六"が定期運行を開始した。
名古屋に到着した上り臨時急行時代の"兼六" 先頭車クモハ471
1965.10 名古屋駅
41年には米原始発の"くずりゅう"も運行を開始。新幹線連絡列車であり、湖西線開業後も運行された。
米原到着の上り急行"くずりゅう" 手前"兼六"との併結切り離し作業 この頃は付随車も細帯塗装されていた(手前はクハ)
1967.12 米原駅
雪の湖東を行く下り急行第1"くずりゅう"
1967.12 北陸線 米原・坂田