ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オツネントンボ 2018<4月>

2018-04-04 | アオイトトンボ科

<4.2> 

 春爛漫

いつになく冷え込んだ冬が去り、春先は暖かい日が続いて、全国的に早い桜の開花、満開を迎えました。
シーズン初日に外すわけにはいかず、今年もオツネントンボの生殖行動がほぼ確実に見られる栃木に行きました。
東京の桜はかなり散っていますが、栃木方面はこの日が満開でした。天気予報は初夏の陽気を告げています。
昨年は朝冷え込んで成果なく、最低気温の上昇を待って行きましたが、日射しがありません。さて、どうなるか。

まずは交尾態探しから。保護色の枯野で交尾するパターンが多く、飛来を見ないと、なかなか発見が困難です。
11時40分頃、草叢に踏み込んで飛び出した交尾態がよい位置に止まりました。

交尾態




交尾終了の直前 交尾時間は発見してから約4分間


正午を過ぎても産卵が始まらず、再び草叢を探して次の交尾態を発見。地面から20㎝程の低い所でした。
こちらは約7分間の交尾でした。見つけるのが遅く、いずれも移精は撮影できていません。





草叢に潜む個体です。大半の♂の複眼背面はブルーになっていますが、そうでない個体も。♀は滅多に見ません。

♂ 静止


♀ 静止


♂ 静止




いつまで待っても産卵が見られません。交尾後、連結態は池に向かうので、どこかで産卵しているはずです。
例年の一角には連結態が現われず、縄張り♂がいる池を探して移動、12持40分頃に漸く産卵を目撃しました。
2対が後に続きましたが、極めて敏感ですぐに見失いました。最初に撮ったのはこの1対です。

連結産卵


産卵休止 ここでは産卵の気配なし


数分後に飛来した連結態が落着いて産卵。他には見られず効率が悪いものの、ゆっくり撮影できました。

連結産卵






この後、約1時間の空白。産卵終了かと思う頃、日射しが出て次の連結態が飛来しました。



産卵後 連結を解いた体勢のまま約30秒間動かず ♂が先に飛立つ


相変わらず出が悪いまま約30分経過。片付けにかかった途端、数対が現われて産卵を始めました。
14時過ぎの遅い時間で気温は変わらず24℃。要は日射し次第か、同じ新芽で40分以上産卵した連結態です。






2018.4.2 栃木県


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