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定期テスト対策だけでは力はつきません その1

2017年06月13日 | 受験関連

中学生で、将来公立高校に進学予定の人は、


定期テストの結果を重要視しています。


定期テストの結果が内申点に直結するので

 

それは当然のことです。

 

高校受験の合否は内申だけで決まりません。

実は

向陽は 入試の成績vs. 内申 = 7:3

桐蔭は 入試の成績vs. 内申 = 6:4

という割合になっています。

(和歌山県教育委員会の書類から抜粋)


実はこの数値はここ何年か、まったく変化していません。


以前もお話ししましたが、

私の塾で桐蔭受験者は

全員合格しています。

塾始まって以来、

全員が桐蔭合格の栄冠を手にしています。

 

彼らは、定期テスト時期になっても、

定期テストのための

勉強はする必要がないのです。

 

他の生徒が、ねじり鉢巻で学校のプリントや

準拠教材をやっているのをよそに

学習のペースが早い彼らはあっという間に

そのようなプリントや問題は

やりこなしますし、

特にわからないところは出てこないので、

時間が余るので、

更に高度な問題をやったりしています。

 

実は、定期テストの勉強というのは

一夜漬け的なものに

どうしてもなってしまいがちです。

勉強の効率という点から言えば、

その一夜漬けで勉強した学習内容は

記憶に残らないのです。

 

記憶とはいうのは不思議なもので、無理やり

入れようとしても、なかなか進みません。

人間の脳も無限の記憶量というのはありません。

一時記憶の部分の海馬という

脳の部分に入る量は

個人差はあれど、 限定的です。

印象深いことや、自分から進んで取り組む

記憶は残りますが、一定量以上のものは

残念ながら入っていきません。

 

なぜならそういった

一夜漬け的な勉強というのは

苦痛を伴う、しんどい作業なのです。

脳にとっては負担があるのですね。

ストレスを感じながらする

勉強というのは記憶から

早く消え失せます。

 

学校としては、あえて年に

何回か定期試験を課すことで

子供たちは学習に向かいます。

定期テストは単に学習への強制というよりは、

学習したことの確認や、勉強するための

動機付けとしての働きが大きいです。

 

 

ただし、勉強の効率からいえば、

定期テスト直前の

短時間で圧縮した勉強というのは

労多くして功少なしという

状況になってしまいます。

 

理科や社会の勉強は顕著です。

興味のある人はいいですが、

興味のない人にとっては、

無理やり覚えたものは一ヶ月もすれば

雲散霧消してしまいます。

このような経験はだれしもありますね。

 

皮肉にも、定期テスト勉強を必死に

頑張らないといけない人ほど

定期テストそのものも、実力テストも

成績が低い人が多いです。

時間に追われた勉強というのは

やはり残らないのです。

またそういう人は、

完全に勉強したという燃焼感や

達成感がないので、テストが終わると

ほっとして、勉強から遠ざかろうとします。

 

一方、余裕で定期テストの勉強を

済ませられる人は

しっかりと内容が頭に残るのです。

この余裕を持って学習できることが

さらに実力を上げる勉強に

プラスになっていくのです。

 

皆さんのお子さんはどちらのタイプでしょうか。

定期テスト期間がはじまっても全く勉強しない人は

さすがにいないでしょうが・・・。

一生懸命勉強しているのに、成績が上がらないのであれば、

勉強の仕方や、勉強に対する考え方や勉強の進め方

がまずいかもしれませんね。

 

定期テストにも対応しながら、どうやって

実力を上げていくか、これが受験生皆さんの課題です。

 

次回は、この点にフォーカスしてお話します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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