鳥まり、参る!

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映画版『海月姫』みてきました!

2015年01月27日 | 言いたい放題
※ネタバレ、ちょくちょくありますネタバレ嫌な人は読んじゃダメですよ


はい。
失礼なことにメディアでは

「大コケ

とか書かれちゃっている映画版『海月姫』を観てきました
なんか上映回数すごく少なくて、売れないのそのせいじゃないかって思いました。
しかも変な時間ばっかり

まず、これを声を大にして言いたいと思います…。

邦画の中じゃ、文句無しに面白い方に入る作品だったよ!!!

ええ、本当に。
原作を愛する身としては

「こう作ってほしかった」

と思うこともたくさんで、それも後ほど書きますが、面白かったです。
まず、キャストが完璧

鳥まり的MVPは蔵ぴょん(ヒーロー)役の菅田さん。
(名前の漢字、難しくて変換できないよ…)


 ↑
おお、蔵ぴょんっぽい!
動くところを見ると数倍かわいい×綺麗×カッコよかったです
濃すぎないメイク・オネエ口調にしない・ナチュラルな演技…これが素晴らしかった~
彼はこの役のために減量しまくったらしいですよ。
原作者さんが感激していらっしゃいました。
(ところで、彼女映画に出演してましたよね?おキレイでした)

はっきりいって、お色気がある分、ヒロインの能年玲奈さんよりも綺麗で魅力的(笑)
能年さんファンの皆さん…すみません

そしてヒロイン・月海含む尼~ずの皆さん。


 ↑
完璧!完璧すぎます!ブラボー

皆さん、いつもはあんなに綺麗な方たちなのに…別人です。
美しい女優さんですらこうなのだから、一般人がオシャレを放棄してしまったら悲劇でしかないということがわかりますね

月海は当初髪の毛短いままやる予定だったらしい。
(バカすぎる。これだから原作愛さない人って大嫌い)
でも能年さん自身が

「三つ編みにしましょう

と提案してくれたそうです。
ありがとうございます

ではここから言いたい事をささっと記録していきますね。


主演二人の演技について

月海役の能年さんは、はっきりいって演技は何も期待していませんでした。
(すいません)
でも、漫画っぽいコミカルな演技をしっかりやってくれていて…それがすごく良かった
尼~ずは全員コミカル演技完璧でしたね。

しかし、悲しみ・切なさ・恋といった演技は個人的に

「全然伝わってこない…」

と思いました。
表情つくっているだけって感じなんです。
浅いというか
余計なお世話きわまりないのですが、もっと深く、見る人が共感できる喜怒哀楽の演技ができるようにならないと俳優としては辛いと思います。
でも演技は才能だからな~。
(○っちゃんのように、何度主演やらせてもらっても下手な人は下手だし、昨日初現場だったコがメキメキ上手くなったり)

次に、蔵ぴょん役の菅田さん
上でも書きましたが今回は本当に素晴らしかった。
ドライなのも現代っ子ぽくて今回はハマっていたし、ドライながら内心切ないのが伝わってきたり、態度に出さないけど内心思いやりいっぱいなのがとってもよくわかりました。

最初の早いストーリー展開の中で、蔵ぴょんだけは感情の変化が瞬時に伝わってきました。
(シュウシュウの演技は一目惚れ恋愛なのでノーカウント)


なんで尼~ずの変身回を描いてくれないの?!

一番許せないところ。
蔵ぴょんが尼~ず全員…いや、ちえこさん以外か。をヘアメイク×コーディネイトして、皆でおしゃれカフェを楽しむあの回がまるっとスキップされてしまっていたんです

なんでよー!
なんでここ飛ばすんだよー

あのね、私『海月姫』のいいところって恋愛・自己実現だけじゃなくて蔵ぴょんが差別せず尼~ずを“友達”と扱ってくれ、彼女らも仲間として彼を認めていくところにあると考えているんですよ。

このお茶回と、後の蔵ぴょんが同級生達に皆を「友達だけど」とハッキリ言ってくれるシーン、作品屈指の神回だと思うのに…。
これももちろんスルーされていた。
悲しすぎる

なのでアフター姿が出てくるのって映画だと月海とまややだけなんです。
エンドロールで一応うつるけど、あんなのノーカン。
ひどすぎる


恋愛をメインに描こうとしたのが中途半端

この映画は

月海(とクララ)、蔵ぴょんと運命の出会い
 ↓
尼~ずとも仲間に
 ↓
天水館含む地上げの危機
 ↓
シュウシュウ、月海に一目惚れ。月海もすぐ惚れる。
 ↓
天水館を守ろう!
 ↓
頑張りまくる
 ↓
なぜかもっと後の、シュウシュウ告白。しかもセリフ違う。
 ↓
ジェリーフィッシュの天水館ファッションショー
 ↓
地上げ阻止。めでたしめでたし

という流れです。
いや…どう考えてもシュウシュウの告白いらないだろう
と思うくらいこの構成微妙です。

前半が原作をはしょりながらもしっかり丁寧に描いてくれていた分悲しい
告白シーン入れたんだから、ラストで月海と蔵ぴょんがキスしてハッピーエンド?と思いきやそんなこともなくて…なんだいそれ。

派手に盛り上げようと脚色したシーンは、私…盛り下がるばかりで

「そんなの創作してないでちゃんと原作守って!」

でした

ファッションショーまでの流れをはしょりつつもしっかり守って描けば名作になれたのに…悲しいです。
こんなにイメージ通りの俳優を集めてくれたのにセットも完璧だったのに~


とまあこんな感じです。
点数つけるなら

・キャスト→100点満点


・前半シナリオ→100点満点

・後半シナリオ→30点

ですね…

でもね、しつこいですけど邦画の中ではホントよく頑張ってくれたレベルだと思います。
キャストがイメージ通りっていうのは原作ファンがなかなか味わえない素晴らしいことですから、キャラを愛している人たちなら観て損はないです。

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