鳥まり、参る!

ご覧いただきありがとうございます。
日々のいろいろなことを記録しています。

映画『マイ・インターン』。

2025年02月10日 | 感想文
【また頑張ろうと思える温かい作品】

アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロのダブル主演映画『マイ・インターン』が明日BSで放送するのだそうで。

(この記事は2025年2月10日に書いています)

NHKBSで午後1時(お昼)からの放送。

確か去年もバレンタインシーズンに放送してくれていた気がするので、毎年恒例になるといいなあ
  ↓
※プレミアムシネマ 「マイ・インターン」(NHK公式)

妻に先立たれた70才の主人公・ベン(ロバート・デ・ニーロ)が、かつて自分が働いていた同じ場所に新しく出来たオフィスにシニア・インターンとして働きにいく。

若き女性社長・ジュールズ(アン・ハサウェイ)と次第に友情が芽生えて、周りの仲間達とも絆が出来ていき、そして新しい恋も…というお話。

ベンとジュールズの恋ではないからね!

ジュールズには旦那さんと可愛く幼い娘さんがいるし、ちゃんとベンと年の近い女性とだからね。

(検索すると「きもい」って出てくるのは多分、ベンのお相手をうんと若く見ているのかなと…多分そんなに離れてないよ。

 彼女から

 「私には美しい娘と、可愛い孫がいる。

  夫とは離婚した」

 って話してる場面がある)

面白くて、適度にハラハラドキドキして、最後は希望に満ちて終わる素敵な作品で大好きです。

定期的に見返したくなる

幼い人、独身の若い人、仕事が上手くいかない人、結婚と仕事の両立に悩む人、育児に疲れ果てた人、そして年老いた人…といろんな人がいるから、

「この人のここ、わかる気がする」

と共感したり

「そうなのかー…」

と発見があったり。

とにかく人間愛が優しく満ちた作品で元気になれるのです

私はオススメ~。

気になった人はぜひ明日、ご覧下さい。

平日お昼だから録画勢が多くなりそうですね。

【ネタバレ言いたい放題】

※ここから大いにネタバレするので、いやな人は読まないでくださいね!!※

この映画はあるレディーから

「鳥まりさん、アンハサウェイ好きでしょ?

 『マイ・インターン』の彼女ナチュラルおしゃれで素敵だよ。

 話はまあ…『プラダを着た悪魔』と同じで、理解がないクソみたいな男と元サヤエンドだからイマイチなんだけど、とにかくハサウェイが綺麗だから良かったら観て!」

とすすめられて見た映画でございます。

そういう話なのかーと思ってみましたけど…。

私はジュールズの夫(マット)は全然クソだと思わなかった。

専業主夫の夫がママ友と浮気…と書くとショックだけど、これは彼もかわいそうだし、夫婦関係再構築の道を選ぶべきご縁に見えました。


マットは優秀な会社員だったけど、ジュールズの商才を心から尊敬して認めて自分から専業主夫になる。

二人の一人娘・ペイジは可愛くて大人しいそれはそれは良い子です。

そんな娘でも、ジュールズと違って妊娠・出産で体を酷使してなくても、育児はものすごーーーーーー……っっく辛い。

「果てしない疲労感と、終わりの見えない絶望感、そして無力感」

と、子育て経験者は語ってくれた。

「わかるわかるー、マットの気持ちわかるー」

と。

「専業主夫、つまり男同士のパパ友がいたなら、その人と家事育児の辛さを分かち合えた。

 でも男性は自分だけ。

 男女で友情が芽生えると…そういう間違いは起りやすい」

とも。

私もそう思うなあ。

ジュールズは悪くないよ。

浮気したという点ではマットが悪い。

でもこれは…ちゃんと謝って、悔いて、彼からやり直して欲しいとこわれたら…マットを愛しているジュールズが受け入れるのは自然だし最良だと思うのよね。

普通の浮気とは全然違うんだよーと。

それにしても、現実でも大変な時って本当に一度に色んなことが重なってしまうもの。

ジュールズならせっかくここまで大きくした仕事の不和、経営を他人に奪われるかもしれない危機、夫の心変わり…?が一度に来る。

本当にこれが辛いよなあ。

でも人生ってこういうものな気がする…。

周囲の助けを得て、困難を乗り越えていくのが良いよね~。

もう一人の主人公・ベンの物語は…男性や年配男性に嫌な思い出がある人にはキモく感じてしまうのかもしれないなあ。

ベンはジュールズに全く下心なく接して友情が芽生えていくんだけど、辛い経験がある人は

「下心がある場合」

を思い出して辛いのかもしれません。

フィオナに恋をするのも。

私はベンというキャラクターと、演じるデ・ニーロの全く下心ない誠実な芝居で安心してそのまま受け入れられたかな。

フィオナにマッサージされて

「あっ…」

なところも、

「老人世代男性にとって、これは大きな希望の描写なんだろうなあ」

と淡々と受け止められました。

(全然エロく表現されてないのでご安心ください)

実際は残念ながら男女の友情ってまずない。

男性がおじいちゃん世代でも下心がないのは大変なレアケース。

でも、この映画ではちゃんと純粋な信頼関係と友情なのですよ。

この点では夢物語かもしれないね。

でもそれ以外は大変リアル。

あるあるある~と

「こうだったらいいのに」

の希望がバランス良い作品だと思います。

私は大好きな作品です。

生きようと前向きになれるのよー。

穏やかな音楽も実に心地よい。

オススメです






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漫画『マダム・プティ』。

2024年12月24日 | 感想文
【映画化も宝塚化もしてほしい名作!】

今年読んで一番!感動した漫画は高尾滋さんの少女漫画『マダム・プティ』です

若きレディーに教えていただいて、オンラインの1話無料を読んだらま~面白くて!すぐに紙で全巻購入しちゃいました

※マダム・プティ1(白泉社)

2012年から2018年まで連載された作品で、全11巻。

wikipediaはネタバレ注意です。
  ↓
※マダム・プティ(Wikipedia)

ネタバレ無しでまずこの作品のおすすめポイントを語ると…。

1.主人公の万里子さんが魅力的で痛快すぎる!!

お話の舞台は1920年代で、描かれたのが2012~2018年ですから、2つの当時こうだったであろう価値観を考慮しても、主人公の万里子(まりこ)が魅力的すぎるのです

「父親の残した莫大な借金を肩代わりしてくれた、30才年上の初恋男性に嫁ぐことになった16才のお嬢様」

というから、いかにも日本らしい儚げで可憐な容姿をした、しかし芯がとても強い子かと想像したのよ当初は。

実際の彼女は天才×優等生×じゃじゃ馬プリンセスという感じでした。

語学堪能、乗馬名人、振袖の着付けも家事も出来ちゃう才女&よくしつけられた令嬢。

そしてすごーく勇気があって、運命を自ら切り開く強さがまず私には感じられる。

もちろん優しくて人を愛する立派な人格者なんだけどね。

私はこの物語は、女英雄・マリコ物語の思春期~青年期編なんじゃないかなーと思ってる。

実際はこれで終わりなんだけど、物語が完結した後に彼女は偉大な英雄になって何かを成し遂げたのではないか…そう思えてなりません。

2.『オリエント急行の殺人』はじめクリスティーファンにはたまらない!

この話はトルコから万里子と夫・俊(しゅん)がオリエント急行に乗り込むところから始まるんだけど、そこからも想像できるように『オリエント急行の殺人』へのオマージュがあっちこっち感じ取れて楽しい

クリスティー作品を思い出す名前や出来事がたくさんです。

レティシアさん、アリスちゃん、オリエント急行で殺人が?!などなど。

とにかく1話を読んでみて~!

3.万里子以外の女性キャラクターも魅力的で、影響しあうのが素敵

この作品は1~5巻までは万里子が初恋と巻き込まれた運命にどう折り合いをつけていくのか、という物語だと思う。

6~11巻までは重厚な王宮サスペンス。

どっちもすごーく面白いんだけど、私は前半が大好き。

女性キャラが魅力的すぎるんです。

彼女達に万里子が影響を与え、また彼女達が万里子に影響を与え、彼女達は幸せになっていくし万里子は待ち受ける運命に打ち勝つ強さ・優しさ・知恵を身につけていく。

ラブストーリーでもあるけど、それ以上に女性達の友情物語が私には輝いて見えます。

4.ほとんどの夢、その中で少し描かれる苦いリアリティーのバランスが見事

この物語は全てが綺麗ごとだけで終わらせません。

わかりやすいのがヒーロー・ニーラムくんで、良い子なんだけど癖もあるしひねくれてて、夢夢しい設定の中に少しちゃんと混ぜ込んだリアルさが良い。

万里子の初恋の君であり30才年上の夫でもある俊にしてもそう。

優しい人の中にある、狡猾さ。

わがままな人の中にある無防備さ純粋さ。

バランスが最高!

それが昇華されて男性キャラ達も彼らなりに素敵になっていくのが良いね。

5.可愛いキャラクターたちと、こだわりがつまった作画

少女漫画らしくキャラクター達が可愛いのはもちろんのこと、オリエント急行・パリの街並み・インドの王宮・小物・ファッション…絵という絵全てがこだわって書き込まれていて、絵画集を眺めているようです。

漫画家さんもやっぱりすごいなー。

愛しているんだねえ、絵を。

尊敬いたします

5.参考文献に本気を感じる重厚な物語

参考文献がズラーッと書かれていて、高尾さんの真剣さ・熱量を感じ取れますね。

さすがです。

特に後半はすごい。

読んでて物語に飲み込まれちゃって疲れるくらいよ。

リアルタイムで連載追ってた少女たちは楽しかっただろうな~

とにかく素晴らしいので、完結からもうすぐ7年経っちゃうけど、さらにさらに読まれてほしい。

そしてこんな面白い作品こそ映画化・宝塚化してほしいー!!


物語が面白い、主人公が魅力的ってすごいよね。

なったらいいな~

とにかくオススメです。

年末年始もまた読み返して万里子さん物語に巻き込まれよーっと








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【追記】ドラマ『セクシー田中さん』が良かった!

2023年12月25日 | 感想文
※最後に、田中さんと○○さんは結ばれたのか問題への私の解釈を追記しました※

【愛と導きを感じる、優しい物語】

密かに見続けていたドラマ『セクシー田中さん』が昨日(2023年12月24日)に無事完結しました。

※セクシー田中さん 日本テレビ(日テレ公式)
  ↑
キャストやストーリーを知りたい人は公式サイトでチャックしてください。

いやー…良かったですね!

「こういう悲しいこと、よくあるよね」

と大変現実的な描写と未来への希望を込めたストーリー展開の融合が見事で、ちょっと説教くさいかな?と感じたりもしたけれど

「これでいいんだ」

と思える良作でした。

主演?ダブル主演?の田中さん演じる木南晴夏さんはどんな作品に出ていてもキャラクターを魅力的に演じるのがとってもお上手で、今回はシナリオもいいから最初から自然に応援してしまう素敵なヒロインに仕上げてくれていました。

このドラマのために練習したというベリーダンスがお上手

短期間で上達するのはすごいですよね。

タカラジェンヌを目指して踊りの練習を重ねていたという歴史の賜物でしょうが。

40才という設定でしたが、童顔で若々しい方なのに大丈夫?と思いきや演技力で馴染んでいました(笑)。

(勝手に素人イメコンスペック予想すると、PDキュート。

 若々しいキュートさんだからこそメガネ田中さんの地味地味ヘアメイクとコーディネートがギャップになってよかったのではないかな?)

ダブル主演?の朱里ちゃんを演じる、めるること生見愛瑠さんはヘアメイクもファッションもとーってもお似合いで可愛い

割と低予算ドラマだったのか着回しが多くて好感度高かったです。

何回か登場したグリーン×チェックのトップスが特にお似合いだったと思う。

バラエティなどではキャピキャピ(古語)ニコニコ少女っぽく振舞うことが多い生見さんだけど、第一話で片想いの相手に静かに怒りを表明する場面がすごくカッコよかった。

本来大人っぽいのが似合う方なのかもしれません。

これからキャリア重ねていくのが楽しみですね!

(ちなみに、彼女の勝手にイメコンスペック予想は骨格ナチュラルのPDファッショナブル。

 あるいはナチュファッかグレファッ。

 胸元はふわっと隠した方が素敵だけど、大胆なミニ丈もカッコよくお似合いでした)

ダブル主演?のお二人は若々しくてすっごくすーっごく可愛い。

けれど、妖艶な美女枠なら元ピンクレディーの未唯mieさん演じる愛子先生がダントツ!!

いっちばん綺麗でした。

みんな綺麗だけど一番セクシー美人だった。

実年齢65歳って本当かね…美魔女なんてもんじゃないじゃん…

私は彼女がピンクレディーとして現役アイドルだった頃を知らないのですが、知っている大先輩世代いわく

「ミーちゃんは真面目で地味な女の子だったのよ!」

「スタイル抜群なのは変わらないけどね!」

「あんな大人しそうな子がこんな色っぽくなっちゃうなんて、驚き!」

なんですって。

美しい変身…か…。

さて、ストーリー。

最終回は原作者さん自らシナリオを書いたそうで(ネットニュースで読んだ)素晴らしかったです

友情も恋も夢も認めて素晴らしいと描きつつ

「結婚が全てじゃないよ」

と強く示唆しているのにメッセージを感じました。

「こんなに魅力の無い相手役で大丈夫か」

だったキャラクター・笙野さんがどんどんマトモになっていくのが良かった。

「性格が悪くなるのには理由がある」

をしっかり描くのいいよね~。

そしてなんといっても笙野さんのお母さんエピソードが素晴らしかった。

今年ワーストワン×最悪ドラマだった『あなたがしてくれなくても』と違って

「自分を虐げる夫が変わらないなら、もう愛さない!」

を貫いてくれてるのがもう!

周りの大先輩レディー達が歓喜されていましたわ。

最終回にして

「ああ、いいキャラクターだなー」

と好感度爆上がりだったのは三好さん。

年若い人を優しく導くのと、本音を語るバランスがすっごくよかった。

笙野に楽器を教えているうちに仲良くなってるから、恋敵とはいえ彼のことも好きだったんですよね。

カッコいい大人ですね。

田中さんとの二人での会話は本心を美しく素直に話しててお見事。

ただ…たださあ…。

ひとつだけ書いていい?

笙野さんの婚約者・ふみかさんだけはかわいそうだと思います

婚約して故郷に泊まり込みで挨拶にいって、お家デートもして(つまりおそらく深い仲にもなって)、かなり彼に夢中だったのにクリスマスに直接会ってフラれるんでしょう?

つ、つら~

片想いでフラれるのも両想いだったのにフラれるのもめちゃくちゃ辛いだろうに、クリスマスに婚約破棄ってそんな…。

ふみかさんに大いなる幸福を~

…。

と、感情のままに言いたい放題させてもらいました。

いやー日本のドラマもまだ腐りきってないじゃん!と思える良作でした。

ゴールデンタイムのお金かけまくったドラマじゃないのがよいのかな。

ぜひ多くの人に見て欲しい!!

…から、お正月にでも一挙再放送してほしいな

『逃げ恥』みたいに。

頼みますよ~

動画配信サイトも良いけど一番ハードル低いのはテレビで再放送だもの!

願ってます。

※追記:田中さんと笙野さんは結ばれたのか問題への解釈※

いやー驚いた。

お若い…いや幼い世代だからでしょうか。

「結局田中さんと笙野の恋がどうなったのかわからない!」

「二人が結ばれなかったのが残念、続編を!」

とおっしゃる人がいて心底驚きました。

私の解釈だけど…。

田中さんと笙野さんは愛し合ってるんだよ!

結婚はエンディングの時点でしていないけれど、二人は結ばれたんですよ!


と申し上げたい。

クリスマスイベントの時に笙野さんの音楽に乗せて踊る田中さんの幸せで美しい表情を御覧なさい。

笙野さんも田中さんを愛おしむ優しい目をしていましたよね。

俳優さん達があの演技をしたのは両想い設定だからです。

最後の結婚式場面も二人は恋する二人の目線を交わしていました。

笙野さんが

「結婚興味ない」

といってるので入籍(正確には作籍なのだが)はしてないけど恋人同士なんですよ

繰り返し作品で訴えてきたように

「恋・結婚が私(女性)の人生の全てじゃない」

というテーマがあるので主演カップルが熱くキスして終わり~なラストじゃないけれど、男女愛も大切に描いてくれているのよ。

ジブリ作品『紅の豚』だって、ポルコとジーナがどうなったかは恋敵(というか、ダブルヒロイン?)のフィオが

「私とジーナさんの秘密」

と台詞では伏せているけれど、実はその前で

「ジーナさんはますます綺麗になっていく」

と言っているから、ポルコはジーナの元へ帰ってきて二人は結ばれたんですよ、という意味でしょう。

私は子どもの頃わかんなくて、母に説明されて

「わ…あ…

ってなった(笑)。

三好さんが笙野さんに

「笙野くんがもたもたしてるから、サリちゃん行っちゃったよ」

と話すのはフィオが秘密にしたかったのと同じ理由です。

人として好きでもそこは恋敵だから、少しはやってやりたいもの

ハッピーエンドなんだよ~





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映画『ジュディ 虹の彼方に』。

2023年01月24日 | 感想文
【幼きスターは人間ではなく、モノとして酷使された】

昨晩(2023年1月23日)、BSでレネー・ゼルウィガーさま主演映画『ジュディ 虹の彼方に』が放送されていたので録画しつつリアルタイム視聴もしてしまいました。

映画『オズの魔法使い』のドロシー役で幼いながら世界に名立たるスーパースターとなったジュディ・ガーランドさまの肉体も精神もボロボロになってしまった最晩年と、そこに至るまでの主に少女期に受けた

・食べさせてもらえない

・眠らせてもらえない

・休みをもらえない

・恐怖で支配する

・仕事のために薬物投与される

…などなどの“人としてでなくモノとして扱われた”悲しい思い出を交互に描いています。

(あと、はっきり描いてはいないけどセクハラもあったのかな…と示唆があったように感じました)

いやー…重くて悲しくて辛い作品だけど、素晴らしかった。

100%ハッピーエンドと言い切れない、でも救いようのないビターエンドとも言えない結末がすごかった。

ああ、これが人生だ。

これが、歴史だ。

と思って胸がいっぱいになったよ。

以下、ネタバレ配慮せずに言いたい放題しちゃうので

「ネタバレ無理ー!」

な方は読まないでくださいね。

ネタバレの宝庫、ウィキペディアも。
  ↓
※ジュディ 虹の彼方に(Wikipedia)

【芝居も歌もすばらしいレネーさま、そして見事なスタイリング】

『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズのセクシーヒロイン・ブリジット役で有名なレネーさま。

私のイメージはピーターラビットの作者ビアトリクス・ポッターの人生を描いた『ミス・ポター』の主演が一番強くて大好きな俳優さん。

今回もすごかったです。

アカデミー賞はじめ多くの主演女優賞をとったのも納得の、鬼気迫る演技。

病み、苦しみ、悲しみ、そして愛し愛を求めたジュディの心が宿っているようでした。

「歌は吹き替えかもしれないけど、この芝居はそりゃ主演女優賞とりますわ~」

と思って視ていたのだけど、歌もレネーさまご自身で歌っているそうです。

自分に合う音域とはいえ、魂のこもったもらい泣きさせる歌声の素晴らしいこと!

最高です。

実際のジュディ・ガーランドさまはマリリン・モンローと同系統のセクシーな美女に成長していて、レネーさまとは顔立ち体つきはもちろん似合うものが何もかも違う。

それでも彼女にジュディ役をやらせた理由がわかるような神仕事でありました。

また、素晴らしかったのはヘアメイク・スタイリングなど彼女の装いを担当した方々の仕事ぶり。

商品として管理され消耗された果てに身も心もぶっ壊れてしまったジュディは、グロテスクなほど派手で似合わないヘアメイクと服でいかにも

「やばい」

感じ。

これが病み演技をますます際立たせるのですよ。

レネーさまはパーソナルデザイン診断のプロに

「おそらくPDナチュラルさん」

と診断されている。

それくらい飾らないありのままが美しくて似合う人。

それと真逆をいくことで、最晩年の悲劇のスーパースターが見事に演出されていくのだ。

すごいわーやっぱりプロフェッショナルすごいわー。

ほぼラストシーンとなる最後の歌の場面で、はじめてジュディは演じるレネーさまにぴったりの

「飾らない、作りこみすぎないヘアメイク、そしてシンプルなファッション」

で固められます。

それのなんと神々しく美しいことか。

「私を忘れないで」

願いがすーっと届くよね…。

あと、スパンコールかスワロフスキーかラインストーンかわかりませんが、1色でシンプルだけどよくライトで輝く素材を飾った衣装って、ああいうシンプルが似合うスターのためのものなんだなと学びました。

【忘れてはいけない、ゲイカップル(ご夫夫?)の存在】

「あれ?もしかして」

の予想通り、ゲイカップル(もしくはご夫夫)であることがすぐに明かされる男性ファンペアの存在を忘れてはいけません。

「あなたが以前いらしたロンドン公演にも行きたかったけど、不可能だった。

 彼(パートナー)は同性愛の罪で服役させられていたから」

と語る場面でようやくこの話の舞台が1960年代だとわかった私。

(ファッションやホテル、車などけっこう変わってないところも多くて、ビートルズの話が出たときでさえ

 「えっそんな昔?

  それとも冗談??」

 と混乱した)

ほんっとうに最近の話なんですよね、LGBTQが一部とはいえ認められていったのは。

ジュディのこの二人の友情・虐げられた者同士の共感や絆、は物語の宝石みたいに光ります。

LGBTQのシンボルであるレインボー=虹はジュディ・ガーランド、そしてオズの魔法使いからなのだと初めて知りました。

無知で申し訳ない。

ぜったいにぜったいに必要なキャラクターとストーリーだったんですね…。

※ジュディ・ガーランドはなぜゲイの人々から支持され、ゲイ・カルチャーのアイコンになったのか?(U discovermusic.jp)

【ほとんどの人に人権など存在しない時代は終わったのか】

…たくさん言いたい放題書かせていただきましたが、重くて辛いけれど視るべき名作だと思います。

気になった人はぜひぜひみてほしい!

5度も結婚をし、産んだ子どもたちを愛し、世界に愛される一方で人間扱いなどされずに壊されていったスーパースター。

ほんの一部の保護された人々・権力者以外に人権などない時代が長く続いていたんだなあと考えさせられます。

そして、その時代は本当に終わっているのか、と疑問に思う。

彼女のようなスターでなくたって、彼女が受けた仕打ち、耐えた苦しみ悲しみ、痛さ。

あれに全く共感しない人がどれだけいるのだろうと。

辛い作業ですが、この思考を放棄してはいけないと強く思います。

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ドラマ『最高のオバハン中島ハルコ2』。

2022年12月03日 | 感想文
【大地真央さんの美貌、松本まりかさんの可愛さでマイナスポイントを相殺してくるドラマ】

土曜日の夜中にひっそりと放送している『最高のオバハン中島ハルコ2』を視聴しています。

こちらはシーズン1のサイト。
  ↓
※HARUKO WEB(東海テレビ)

シーズン1から1年もせずに2…視聴率の良さはもちろん、東海テレビの郷土愛がなせる業(わざ)でしょうか。

原作は林真理子さんの小説で、あとおそらく製作者たちがゴリゴリの縦社会文化(男社会ともいう)の人たちなので正直近年の更新され続ける倫理観や考えでは

「えっ…ドン引き」

なストーリー展開や台詞もしょっちゅう。

池田理代子さん(『ベルサイユのばら』の作者)はフェミニンな美貌と甘く穏やかな話し方の大先輩レディーですが、それからは想像できないほど全身全霊で伝統的差別構造に真正面からぶつかってきた人。

対して、林真理子さんは淡々と穏やかで中性的な話し方をされるし、けして人にマウントをとらず楽しい気分にさせてくれる抜群のコミュニケーション能力と見せびらかさない知性を武器に、男社会にけして逆らいすぎず戦いすぎないやり方で地位を築いてきた人だと思います。

林さんを悪く言ってるんじゃないですよ。

彼女の戦いだからこそ、特別枠としての地位を得ることができたのだから。

さてドラマ。

もうこのドラマは、大地真央さんの圧倒的な美貌で成り立っているといっていい(笑)。

大地さんはなんと1956年生まれの66才なのだそうだけど…嘘でしょって思う若々しさと美女っぷり。

前時代的すぎる・攻撃的すぎる・自分が好きすぎるヤバイ台詞もキャラクターも

「まあ、大地さんの役ならいっか」

とねじふせてくるから美の力ってすごいなーと思い知らされます

元・宝塚トップスター(月組のトップさんでした。相手役はなんと黒木瞳さん!)であり舞台女優さんでもあるだけあって、佇まいや所作のかっこよくて迫力あること!

大地さんの美を記録する作品としては100点超えて200点かな。

パーソナルデザインのプロいわく、大地さんはPDキュートタイプでPDボーイッシュ優性なタイプだそう。

宝塚時代の男装短髪が似合ってた時代ならそれも納得なのですが、現在は何もかもが似合いすぎて

「PDファッショナブルの間違いでは??」

と混乱しちゃったけど。

シーズン1の初回だったかなあ…いずみさん(松本まりかさん)と出会うイケメンゴリラさん前の場面で着ていたボーイッシュで若々しい衣装が

「お似合いすぎます、素敵すぎます…

だったので、やっぱりプロの審美眼てすごい。

大地さんほどカッコいいのは特別枠としても、実はファッションって大人になるほど似合う幅が広がるのかもしれないな~。

「若いから着れる」

「若いうちは何でも似合う」

って主張する人が多いけど、むしろ大人にななればなるほど似合わせづらかったものが似合うようになるんじゃないの?

さて、お次は松本まりかさんのお話。

ダブル主演?準主役??の松本さんも、大地さんとは違う美と魅力が炸裂しています

現在(2022年)38才なのだそうですが、まーいつまでも少女のように瑞々しく可愛らしい。

シーズン2の初回でハルコさん(大地さん)に

「まーたそんな若作りして」

と言われてヘアアクセを外す場面があったけれど、いやいやとーってもお似合いでした。

松本まりかさんはパーソナルデザイン診断のプロにPDロマンスさんだと予想されいるみたい。

メインPDロマンスのサブPDフェミニン。

たしかに華奢~な体つきなのに肌見せが貧相にならずエロくもならず、どこか神々しさも漂う…。

なのできっとそのプロ予想が正解なのだけど、いずみさん(役名)のキュートファッション・キュートメイクもとってもお似合いです

PDガーリッシュとPDボーイッシュっぽい服が多い気がする…素人考えではございますが。

多分、似合う順上位にキュートがあるタイプの大人PDなのねーまたまた素人考えごめんなさいね。

でも…松本さんとちょっと似ていて童顔でいかにもキュートが似合いそうな同世代の某タレントさん(噂によると彼女はフェミナチュ)は

「この方は若々しくて可愛いから、猫耳やキュートファッションも似合うだろうな」

と思いきや

「…すごい、狂女にしかみえない!」

と視聴者たちが青ざめ、逆に松本さんは

「すごい、二次元みたいに違和感なく可愛い!」

と視聴者たちに喜ばれていたことがあるのでそういうことなんじゃないかと。

松本さんといえば『ホリデイラブ』の里奈に代表される激情型芝居がとっても上手で需要もある感じ。

でも今作ではそれとは全く違うピュア&キュートなコメディエンヌぶりがすーっごく素敵なのです

こういうのも出来るなんて本当に芝居上手さんだな~と惚れ惚れさせられますわ。

というわけで、松本まりかさんの美しさを記録する作品としても◎!です。

大先輩世代には今季のラスボス?役の佐野史郎さんが

「ふ…冬彦さん…!!!

とざわついているらしい。

(佐野さんは昔のヒットドラマで冬彦さんという恐怖のマザコンキャラを怪演し、国民的人気を得たらしい)

なので色んな意味で面白い作品なのは間違い無し!

気になる人はぜひチェックしてみてくださいね~。






はじめての方向きの記事と対面カウンセリングのご案内です♪

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※宝塚の娘役さん風・ナチュラルメイクレシピまとめ。


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