持て囃す(もてはやす)。
他に比べるものがないほど素晴らしいと、大勢で褒める。
おだてて搾取しようとする雰囲気をおおいに含むのが“もてはやす”という言葉だ。
賞賛と金で転落してしまった人を、身近にも何人か見てきた。
いい年した大人でも、あっという間に陥落されてしまう。
そしてその先に幸せがあることはまずない。
ましてや、純粋で調子に乗りやすく、それゆえに深く傷つきやすい子どもを持て囃すのは罪深いことだと私は考えている。
子役さんと、ここ10年くらい?小さな専門家、未来の天才博士…とメディアに使われている
「その分野の勉強が好きな素人子ども」
に特にそう思う。
子役さんの残酷さは皆うっすら気付いているでしょう。
幼子というのは、手がかかるのが当たり前。
面倒くさいのが当たり前。
親の言うことさえ聞かないのだから、大人の言うことなんか聞かないのが当たり前です。
だからこそ、泣いたり叫んだりせず大人しくて、指示に素直に従ってくれる…。
つまり
「御しやすい」
(御する=ぎょする。他人を自分の思い通りに動かす)
子どもは貴重で仕事をさせやすい。
そういうお子さんが子役として重宝されるわけですが…。
幼子でいられる時間は一瞬。
幼さが薄れてきた時、子役さん達と同年代の子どももさすがに聞き分けがよくなって、
「同世代なら出来る人がとても少ない」
ことじゃなくなる。
そうすると、今までとは違う武器で戦っていかなきゃいけないわけで…難しいよね。
芦田愛菜さんなんかは子役から順調に国民的スーパースターになられた稀有な存在。
全ての子役が芦田さんになれるか?
彼女ほどじゃなくても、10代・20代になっても芸能界で安定して稼げているか?
考えるまでもないよね
ベイビードクター(…)。
はもっと深刻だと私は思う。
彼ら・彼女らは
「子どもなのにすごーい!!!」
という演出でお顔もお名前もほぼ全国公開されて、持ち上げられる演出で利用される。
でも、彼ら・彼女らの知識なんて、成人~御年配のその世界を愛する人達には当たり前の知識ばかり。
そんなのにどれだけの価値があるのか…。
(わかりやすい例でいうと、ショパンの難曲を小学校低学年の子が弾けたらすごいですよね。
でも、弾けることと上手いことと魅了する演奏が出来ること、全部別々。
また、その子が中学生・高校生になった時に同世代のトップクラスであり続ける保障なんかない。
世界中の名門音楽学校に天才など数え切れないほどいます。
その中ですら、プロや先生になれるのはごくわずか)
年を取るまでのわずかな時間に、ベイビーたちが先輩達をしのぐほどのプロフェッショナルになれる確率なんて…私は低いと思う。
純粋で、その世界を愛した幼い人達がいつの日か
「自分は裸の王様にされていた」
と気付くのか。
「自分はこんなもんじゃない!!」
と傲慢なまま年老いていくのか。
全部忘れてたくましく人生を楽しめればいいけど…。
子どもって純粋で傷つきやすい。
利用されたってこと、わかると思う。
辛いんじゃないかなあ…。
金を稼ぐことが全てじゃないよ。
でも、愛してたことに辛い過去が絡むとそれ自体やめちゃうことないですか?
そうなりそうで悲しいなあ。
幼い彼ら・彼女らと同じに、それ以上に物知りな人も賢い人も世の中には星の数ほどいる。
けして特別な存在じゃない。
でも同時に、あなた方が楽しく学んでいるのはとても素晴らしいことで、ひとりひとり特別で尊い存在でもあるんだよ。
…この矛盾した真実を、伝えられる大人はどれだけいるのやら。
ちっぽけでよくいて、特別じゃない自分。
でもたった一人の特別な自分。
両方受け入れて成長するのが大事だと思いますね。
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