鳥まり、参る!

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アイ=Iの言葉(こころ)を聞かせて。

2022年01月20日 | シリアス
【マウントでもお説教でも達観でも癒せないんだよ】

ちょっとした知り合いの殿方がいる。

彼は新垣結衣さんが好きで好きで好きで大好きで仕方がない。

去年(2021年)に結婚が発表された時、数多の殿方(だけじゃないとは思うけど)が

「ガッキー、結婚しないで…」

と悲しい想いを抱いていました。

もちろんこの殿方もその一人でしょう。

でも、プライドが高すぎるのか伝統的男性社会のスタイルが染み付いてしまっているのか、彼は自分の悲しみを含む感情をちっとも認められなくて

「芸能人にガチ恋とか馬鹿でしょ(笑)」←見下しと攻撃

「自分ごときがガッキーと結婚できるとかどんだけヤバイの(笑)」←見下しと攻撃

「俺は身の程わきまえているから、幸せな結婚してくれて嬉しいよ」←達観してますアピール兼マウント

「結婚しないでとか独占するなとか言うの醜いよ、勉強とか仕事にそのエネルギー使うべき」←上から目線お説教


と仲間たちへ攻撃をしては気を紛らわしていました。

そのうちに

「キレたり落ち込んでる奴多すぎじゃない?

 もっと現実頑張っていこうよ、その方が建設的だし平和的~」

なんてことも言っていたそうだ。

私には、彼の心中で失恋して傷ついた男の子が

「ボクを見て…ボクの気持ちを聞いて…」

と訴えているように感じられた。


肉眼で見たんじゃないよ、そう感じ取れた。

スピリチュアル用語を使えば

「インナーチャイルドがボロボロ」

状態でしょう。

(インナーチャイルドとは、内なる子どもの自分。

 多く傷ついた子どもとされている。

 本心、深層意識、ピュアハートなんて言葉とも近いかも)

彼は、すごーくすごーく傷ついている。

そりゃそうだ、大好きな人が自分以外の人と結婚してしまったんだもの。

失恋は辛い。

心の中は誰でも本人だけのもの。

「芸能人に恋なんて」

「ガチ恋は痛い」

っていっても、好きならそれは恋だし失恋は辛く苦しいものだ。

絶世の美女ファン・ビンビンさまだって

「失恋したばかりの時は、悲しくて夜中に涙が溢れてしまうこともありました」

と語っていらっしゃる。

『源氏物語』の光源氏だって愛する人を失ったら傷ついて普通の心ではいられなかったと描写されている。

(光源氏は超絶美形の遊び人男です)

見下したって、マウントとったって、どんなに他人を攻撃したって、達観したふりしたって、お説教してみたって、彼の心が欲しているのは

「きちんと自分の心を自分が受け止めること」

です。

それなくして心がしっかり癒されることなどありません。

だから何をしても苦しくて辛くて気に入らなくて、色々上手くいかない。

彼がするべきことは、日記でもカウンセリングでもいいから

「きちんと、自分の心を感じて、言葉にしてみる」

作業なのです。

そうすれば傷ついた男の子は回復していけるから!


っても、こんなこと聞くような人ではないので本人には伝えられず…。

「ぜったいに手の届かないスター相手だって、大好きな人が結婚してしまうのは誰だって悲しいですよ。

 自然な感情だと私は思います」

と伝えるのが精一杯でしたが

私の接してきた範囲での実感ですが、日本で生まれ育った男性は自分の心を感じることも言葉にすることも不得手な人がとっても多い。

それはきっと、

「男なら」

「ダサいことすんな」

「女々しいことすんな」

という文化的背景がそうさせたんだと予想しています。

自分の心を感じることも表現することも罪じゃないよ…。


他者への攻撃や断言を“心”だと思ってる人は多そうだけど、そうじゃないんだよな…。

あくまでそれは投影や代償行為だと思う。

男性に多いとはいえ、女性にもこの傾向はしっかりとある。

「社会的に」

「常識的に」

「世間的に」

「きちんと」

こんなとき、いつも心はないがしろにされがちだ、と私は感じるね。

大好きな女性が結婚しちゃったら辛いのは当たり前なんだよ。

ノートでもスマホのメモ機能でもいいから

「自分は」

から始まるI(アイ)センテンスを書いてみてほしいなー。









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