東京タウンウォッチング 人形町「玉ひで」の元祖親子丼コピーは凄~い。その是非と品数の関係
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
ck
その驚きのコピーとは、以下のようなもの。
『元祖「親子丼」(東京しゃも使用)1500円
~一子相伝~
奥義を頑なに守り抜いた「これぞ玉ひでの味」。親子丼の真髄とも言える逸品ものです。』
どうです。凄いと思いませんか!? 一子相伝、奥義、真髄…、伝統を守る頑なさと自信に満ち溢れ、「真髄」と言い切る処など脱帽ものです。
今も行列が絶えない事が味の証明でしょう。羽田新国際空港で玉ひでの文字を見かけ、行ってみましたが、「お昼時の親子丼のみ」出張調理するとのこと。お目当てに来るお客が夜はないと聞くとサッサと帰る姿を見て、あこがれメニューと昇華した伝説振りに改めて感心!
メニューでは、そぼろ親子(国産若鶏)800円、名代親子丼(川俣しゃも)1300円、特上親子丼(東京しゃも)1700円とある。
更に…、匠親子丼 ときました。「匠」は値段も1900円と最高級。
1760年創業というから、250年を経た老舗中の老舗。親子丼誕生秘話とは、明治24年5代目の奥様の発案で、親子煮を“食べやすく”の発案で生まれたとの事。
代々、子供1人にしか伝えない「一子相伝」を守ってきたといいますから、奥義という言葉がぴったり。剣術の世界の免許皆伝を想像しちゃいました。
玉ひでのケースは、たかが親子丼と言うなかれ、希少価値を守り通す古典的ブランド戦略ともいえます。経営コンサルタント安岡裕二の「名店の法則」で、マーケティングとイノベーションの視点から取り上げます。左欄バナーから是非ご覧下さい。