(プライベートブランド)に「第三のビール」が登場!!「低価格志向はいつまで続く!?」
凄まじいほどの「低価格トレンド」です。頻々とそんな二ユースが伝わってきますが、中でも驚いたのがスーパーのPB(プライベートブランド)に「第三のビール」が登場したというニュース。
PBとは、スーパーなどがメーカーとの直接取引でメーカー名を消し○○セレクトなど名前を付けてワンランク安い価格で販売する手法で、低価格志向の波に乗り一気に売上を伸ばしている。
しかし、ビールにPBとは、驚きですね。「一番搾りだ」「スーパードライだ」…と言っていたのは、一体何だったんでしょうね。 「麦の薫り」(イオン)やイトーヨーカ堂では、メーカーブランドものに比べ3倍の売れ行きとか!?
安さはメーカー品の1割安といった所らしいが、「安けりゃいい! メーカーやブランドはどうでも良い」という感覚が優勢なのだろう。自分の味蕾(舌)に自信が無くなってきている人も多いのではないか。
そんな所に便乗するかのような居酒屋のタイムサービス「生ビール280円」とか、大手居酒屋チェーンでは「180円」とかも有るようだ、後者は第三のビールらしいからビールにこだわる向きは、ご用心。
さて、次は、資生堂純利益50%減(4~6月期)の原因、国内の低価格志向、主力の中価格品が落ち込み、高価格品も振るわなかった。
他に、家具市場のニトリ、大塚家具についで、日本法人のイケア(スウェーデン、世界最大)も25%値下げをスタート。
又、コンビニの弁当戦争が激しいが、デイリーヤマザキ(山崎パンのコンビニ)では200円台(正確には298円)の弁当を出すという。 小企業は、この滔々たる流れにどう対応するか。大手同士の血みどろの戦いに巻き込まれる愚は避けなければならないのは当然だが、価格引き下げの努力ナシではお客様の信頼も徐々に失われ衰退するジレンマにも陥り兼ねない。
値下げせずに信用を維持するのは「お値打ち感を高める」の一語に尽きるのではないだろうか。大手ではマネの出来ない小規模の単位(ヒット)をつないでいくような新製品、サービスの連発の発想で、コストを上回る価値、満足感を与えられるか!?
「体験ほど強いものはない」と言われるが、旅行業界では、着地型と呼ばれる現地へ行って、実際にクワガタ取りをしたり、本物の電車を実際に運転したり(線路の一部を使う)、焼き物を造ったり、夜の水族館で魚の眠りに合わせて一緒に通路に寝てみたり、など「体験ツアー」が大ヒットとか。お値打ち感の一例と言えるでしょう。中身は正に「チエの競争」ですね。