陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

プアな人生相談

2009-11-04 08:52:29 | Weblog
先週土曜日(10/31)の朝日新聞の人生相談「悩みのるつぼ」が面白かった。
ワタシがこの相談に答えてみましょうぞ。

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●相談内容(記憶で書くので正確でない部分もあるかも)
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会社勤め20年の39歳独身貧乏OL。
辞めたいと思いながら、親元から1時40分をかけて通勤。
正社員だが、給与は手取り 162,000円。賞与はナシ。
貧乏なため通勤服は着たきりすずめで、ロッカールームでの着替えが苦痛。
昼食は一人で持参した日の丸弁当を食べる。
恥ずかしいので、外の公園へ行って一人で食べる。雨の日は欠食。
いいご縁に恵まれず、友達もいない。
他人に何と言われても平気な強い精神力を持つべきか、
人並みの服や弁当にし、他人ともっとコミュニケーションをとる様にすべきでしょうか?

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●ワタシのプア回答
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う~む。
ワタシを上回るプアは、なかなか世の中にいまいと思っていたが、いましたなあ。
あなたはワタシの鏡ですぞ。

人間は、欲望の塊だから、あなたの様な生活はなかなか続けられない。
それを20年継続しているとは、すばらしい。

ワタシなんぞ、理想は、
 ・着るものは年中同じ
 ・食べるものは一汁一菜
 ・仕事力は超ハイレベル
であるが、理想ということは現実ではないということで、実行&実現は難しい。

相談者は、従って、現状に満足せず、更にプア度を上げると宜しい。
プア度を上げるとは、恥ずかしいなどと考えず、自身の思うところを徹底すること。

但し、それだけでは単なる貧乏生活にすぎない。
他人と違う何か、それもヒトが及ばないものを持っていることが肝要。
その「何か」とは、例えば、会社の中や業界で仕事力がピカ一であるとか、
ヒトを凌駕する何らかの技能・技術・知識を持っているとか、
そういうものがあると完璧で、貧乏なんて気にする必要はない。
以前にも書いたが、孔子の一番弟子の顔回は、もっと貧乏生活だったが、全く意に介さなかった。

新聞の回答者(社会学者 上野千鶴子)の言のなかに次があった。
「高度成長期以前の日本では、あなたの様なひとは決して珍しくなかった。
あなたの反時代的な生き方は、一周遅れのトップランナーかもしれません」

そのとおりですぞ。
今はビリかも知れないけど、価値観を変えると、あっという間にトップに躍り出る、
プアはそういう生き方をすべきでありますなぁ。
今の価値観にとらわれる必要なんぞ、なあ~んにもござらぬよ。
プアの本意は、一朝事あらば主役になり得るが、事がなければただのプアであること。

一点わからない箇所がある。
手取りが16万円というと、遠路とはいえ親元からの通勤だから、
贅沢はできないものの普通のOL生活はできる水準。
一部を実家に入れているのか、将来のために貯蓄しているのか、その辺りは分からない。
何らかの事情なり、考えがあってのことだと思われる。
その考え方と今の生活に、自分なりの疑問を感じている様だから相談に及んだのであろうが、
休日には、今のジブンが「ジブン」であると悟るための修行が良いかも知れませぬ。
ワタシなんぞは、修行をしなくても、日々己れがプアであることを思い知らされていますがのう。
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