陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

坂の上の雲

2009-11-30 08:52:15 | Weblog
ドラマ「坂の上の雲」が始まりましたなあ。
どんな展開になるのか知らないけど、
ワタシャ、秋山好古・真之兄弟に敬意をいだいているから、楽しみでござる。

どんな時代でも、
葛藤の中で、その人らしい生き方ができれば、それは意義ある立派な人生でなんでありましょうなあ。
そう思いつつ、ジブンをふりかえると、彼らと比べ、何とまあ貧弱なプア人生でござりますよ。
ワタシも、このトシまで来ると、いっそプアな生き方を徹底的に貫くことが、ジブンらしいのかもと考えてしまいますぞ。

秋山好古の生活は質素で、おかずは沢庵のみ、軍服は着たきり雀。
戦場では風呂に入らなかったという。
もっとも、酒はたっぷり飲み、
風呂は、敵が来たとき即時の対応ができないではないかという理由らしいが、
ホントウは、単なる風呂嫌いのイイワケだったと思うけどね。
それはともかく、軍人のカガミですぞ。

秋山真之は、煎り豆が好きで、
日本海海戦の最中でも、ポケットから出してポリポリ食べていたというが、
ワタシも真似をしましょうかのう。
さすれば少しはアタマが働きますかなあ。
もっとも、ワタシは歯が悪くなったから、歯痛になってしまう。

彼らやその時代を考えると、
派遣村に集まる連中は、幸せなものですなあ。
自衛隊の連中は、幼稚園児がごっこで遊んでいる様なものですなあ。
彼らの爪のアカでも煎じて飲む様、督励したいもの。
ワタシも欲しいけど。

ああ、平成の時代はヘイワでござるよ。
ムカシと違って、必死に坂をのぼらなくても、最低限度の生活ができ、
何とか手当も支給され、
高校までは学費無料で行けるんだから。
平成の世は、さぞかし、有為の人物がぞくぞくと育っているんでありましょうなあ。

もっとも、あまり恵まれすぎると、
幕末の旗本の子弟の様に、 
イザというとき、何の役にもたたない、文武両道ボンクラ揃いになりますぞ。
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弘法の水

2009-11-28 15:40:07 | Weblog
ある原稿を読んでいたら、昔話し(伝説)が載っていた。
全国あちこちに似た様なハナシがあるらしいが、「弘法の水」。

原稿にあったのは、栃木県藤原町のもの。
要旨を書くと、

水に恵まれない貧乏な村があった。
隣の村は、水が豊富で、作物もよくとれる。
ある夏の暑い日、薄汚れた坊さんが隣の村で「水を飲ませてくだされ」と頼んだ。
ところが、村人は、あまりに汚い様子に、乞食坊主にやる水はないと断った。

しおしおと貧乏村へ来た坊さんは、のどの渇きに耐えかねて、
野良仕事の婆さんに「水を一杯くだされ」と頼んだ。
婆さんは、深い谷におりて苦労して水を汲み、坊さんに飲ませた。

坊さんは、「こんな親切な人がいる村に水がないのはかわいそうだ」と、
持っていた杖を地面に突いて水を出し、沢ができた。
この坊さんは、日本中をまわっていた弘法大師だった。
水を断った隣村は、まもなく洪水で押し流された。

というもの。
読んで、

1) 空海が、栃木県はじめ全国津々浦々を回ったなんて、初めて聞いた。
2) 杖で水が涌き出るなら、のどがかわいたとき、ジブンで水を出したどや?
3) ヒトを試したり、断った村を洪水で押し流すとは、この坊主は何たるプアな人格!

と、思いましたぞ。
勿論、こんなハナシは作り話に決まっているけど、
こども向けの話しなんだから、
作るヒトは、もう少し理路整然とした内容で作ったらどうかねえ。
もっとも、想像では、最初は整然としたハナシが、
ヒトの口を経ている間に脚色が加わり、
結果としてイビツな現在のものになったんだろうけど。
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中国の温暖化ガス排出

2009-11-27 08:55:37 | Weblog
中国が温暖化ガス排出の目標を発表しましたなあ。
やっと。

GNP当たり40~45%(2005年比)削減とのこと。
中国なりの努力をした結果ともいえるし、
依然として、ジブンのことが最優先で、危機感がないともいえる。
まあ、お茶をにごしたというか、格好だけつけたというところでござろう。
GNP当たりなんて、無いよりはマシだけれど、
今、何をせなあかんか、という観点からは、殆ど意味がありませんがな。
絶対量の削減でないと。

こんな状態じゃあ、後世の歴史家は、
中国の経済発展が地球の危機の引き金を引いたと評するでありましょうなあ。

もっとも、日本も偉そうなことはいえない。
「ガス削減のために、クルマを手放した」という人は聞きませんからなあ。
(ワタシが知らないだけで、どこかにいるのかもしれないが。)
霞ヶ関でも、公用車を公用自転車にしたなんてハナシもありませんぞ。

みんな他人事なんでござるよ。
ワタシにとっても温暖化は他人事だけどね。 
ホントウの危機が訪れる頃には、ワタシはこの世にいないから。
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見習うべき根性

2009-11-26 08:54:28 | Weblog
数日前の帰路、
電車の中で、大きな声で話をしている若手のサラリーマンがいた。
「ボーナスが出んかったら、会社を辞めたるわ。。。。」

聞こうとしたわけではないけれど、上の言葉が耳に入った。
社会に出て数年の連中の模様。
若いということはいいですなあ。
ジブンを知らず、世の中を知らず、それでも何とかやってゆける、ということは。
ボーナスがないのは、ジブンたちの稼ぎが少ないからだと思うけど、
ジブンの稼ぎの多寡とは無関係の、タナボタのハナシみたいですぞ。
家族をかかえ、ローンをかかえた世代だと、困ることも多かりきだろうけど。

ワタシも同じ様な時代があったのかも知れないけど、
或いは、今のワタシも似た様なものかも知れないけど、
ワタシも一度その様に、無邪気に言うてみたい。
ワタシにはボーナスなんぞ18年間ご縁がありませんからなあ。
そう、ワタシの稼ぎも少ないのよ。

けど、上の若い人はまだマシかも。
日航のOBのことを連想しましたぞ。
会社が自力でやってゆけん様になって、
対策の一として企業年金減額の提案があっても、
昔、会社が約束したジブンの権利を主張する。

主張は当然ではあるが、それは会社が自力でやっているときのハナシ。
存続にはヒトのカネが必須という事態に、自分のフトコロだけは守ろうという姿勢は、
なかなかマネができない、見上げた根性ですぞ。
(と言いつつ、自分がその立場にあったら、どうなるか分からんけど。)

世の中、企業年金なんぞ縁が無いサラリーマンが 80% もおるというに、
それらの者がおさめた税金を含むカネでジブンのサイフを維持しようとは、
なかなかのものですなあ。
そうした根性が欠けるワタシには、日航OBは見習うべきお手本ですぞ。 
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癌そしてポアンカレ予想

2009-11-25 08:58:49 | Weblog
11月23日(月)夜のNHKの番組「がん 生と死の謎に挑む」の、最後の10分ほどを見た。
立花隆の思索ドキュメント。

iPS 細胞研究の京大 中山教授の話しが興味深かった。
がんの原因とされている「がん遺伝子」は、
細胞の再生とがん化のいずれかの選択の結果ではないかという氏の見解。

さすれば、がんは、人間に限らず、多細胞生物として生まれた宿命といえる。
まあ、有機物としての身体を持つ以上、
その有機体としての制約を受けるのはやむを得ませんなあ。
モノは、すべからく時間の経過とともに劣化するから、
その劣化の一として、異常細胞が増加することも当然といえば当然ですなあ。

年月と共に、全てが劣化するのは、ワタシにはよく理解できる。
現在進行形で、毎日思い知らされていますからのう。

がんの原因がそうだとすると、根本治療は不可能ということになる。
犬や猫など、その病気・症状によっては、安楽死をほどこすという。
人間も、安楽死の選択があってもいい様に思えますがのう。
高齢化もあって、日本人の半数はがんで死ぬんだから、
死に方の選択ができる様にした方が本人のためでもある様に思えますぞ。

一方、この番組の前に、NHKのポアンカレ予想を見た。
再々放送の「数学者はキノコ狩りの夢を見る~ポアンカレ予想・100年の格闘」
以前に見たのは後半部分だけだったので、前半を見ようとしたら、結局全部見てしまった。

この印象は、以前に書いた。
プア4-(5) ポアンカレ予想-天才とプアの落差(2009-03-12)

改めて感じさせられたが、
ワタシの様なプアな人間と、大天才とでは、アタマの格が違いますなあ。
特に、発想力のレベルが全く違いますぞ。
比較する方がおかしいけど。

ワタシのアタマをがん細胞に置き換えたら、
ひょっとすると、今よりも良くなりますかのう?
少なくとも、しぶとさが身上の人格になるかもね。
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デフレ対策

2009-11-24 08:56:10 | Weblog
政府が過日(20日)発表の11月月例経済報告で、デフレ認定をした。
統計そのものは見ていないけど、まあ、そうでしょうなあ。

いっとき良くなったかの様に見えたが、結局、元のもくあみ。
このデフレ対策は難しい。
生半可なことではダメなのは、2000年以降経験済み。
かつ、低金利がずっと続いているから、打つ手は限られている。

報道では、日本だけがもたついている印象を与えるが、
そうではなく、ある意味で他国の先を行っている様に思える。
経済や社会の成長を尺度とする見方は、もう限界かも。

デフレの脱却を目指すなら、
亀井(静香)が言っている様に、大きな予算を投入するのも一つの手。
それも10兆円レベルではなく、100兆円規模で。
借金も、ここまで来るとプッツンして、800兆円も1,000兆円も大差ないですぞ。
子供手当も、民主党が主張している様に、実施してもいいのかも。
どうせ借金だらけから逃れられないのなら、
借金しまくるのも、一つの選択であろうよ。

次世代?
子供手当で育つのだから、
大きくなったら、そりゃあ親の借金を何とかするのはジブンたちの責務でござろうよ。
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水戸黄門

2009-11-20 08:56:32 | Weblog
不動の人気を誇る「水戸黄門」。
このところ、朝日の夕刊でシリーズでとりあげられている。

確かに、
あの、最後の場面で「これが目に入らぬか」と印籠を出し、
悪人はじめ、一同が「はゝ~」とひれ伏す。
この部分が、いかにも日本人らしい。
「こんなふうに世直しができないものか」という仮託がこめられている。
現実にはあり得ないからこそ、なのかも知れない。

内容を変え、
ここが決めどころと印籠を出したが、
「なんじゃ、それは?」と、印籠は足で踏みつぶされ、
黄門、助さん、格さんはコテンパンにやられ、
「かくして正義は敗れたり」でオワリとする内容にしてみたら? と思いますぞ。
今回も、やられてしまったという形で、
いつも、誰からも相手にされない、プアな黄門様、という設定に。

体制にとっての反体制も、
しょせん、傍流というだけのハナシで、
その外にいる者から見ると、(広い意味の)体制としては同じ。
葵のご紋の印籠も、結局は体制の権威をバックにした象徴。

悪人をやっつけて、全てが万々歳。
ではなくて、
悪代官が何故にはびこるのか?
幕府や藩主の統治能力や仕組みに欠陥や問題があるのではないか?
それは何か?
番組で、そういう論及をしたら、どんな番組になるんやろね。

数回は面白くても、続かないでしょうなあ。
今のパターンだから続くんでござろうなあ。
プアな日本人にとっては。
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世界の人口 68億人

2009-11-19 09:05:36 | Weblog
国連人口基金(UNFPA)の世界人口白書 2009年版で、
世界の人口は 68億人とのこと。

ワタシが生まれた頃は 25億人だったから、+43億人。
世界が幾つもできた勘定なんですなあ。

2050年には 91億人(現在比+23億人)との予想。
いやはや、すごいですのう。
こうなると、何だか、蟻がうじゃうじゃ、という感じですぞ。

いずれ、水、食料、エネルギー資源の奪い合いになるんでしょうなあ。
今だって、それに近い状態だから。
もっとも、そうなる前のどこかで、あるいはそれと並行して、
自然の摂理でバランスが崩れ、人口増にストップがかかると思いますがの。

その過程では、当然のこととして、芳しくないことが起こるんでしょうなあ。
未来は明るいなんて言うヤカラは、何を根拠に言っているんやろね?
世界のお先は、まっ暗闇。
ワタシの人生と同じ。
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携帯を内緒でチェック

2009-11-17 08:59:04 | Weblog
新聞によると、
  ・妻の61%が夫の携帯電話を内緒でチェック
  ・妻の45%が夫の携帯料金より高額
-インターネット調査会社のマクロミル社調査(2009/11)。

へえ。世の中、面白いですのう。

携帯は、それが不可欠な仕事があることは理解するが、
個人レベルで何故に持つのかよく分からない。
便利な場合もあるとは思うが、なくても全然困らない。

ワタシなんぞ、上の様に内緒でチェックされたり、
携帯で足取りを追われたり、証拠物にされたりすることはありませんぞ。
そもそも持っていないから。
ヒトの携帯も見ようとは思わない。
そもそも使い方が分からないから。

十年ほど前から、持っていないために変人扱いをされているが、
無くて済むものを、ヒトはなぜ持つんでしょうなあ?

世の中、必須ではないが、あると便利的なものが溢れている。
そういうものは持たない。
何も持たないシンプルライフがベスト。 と、思うけどね。
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煙草の増税

2009-11-13 08:57:09 | Weblog
煙草の値上げが検討されているそうな。
増税ということ。

ワタシは煙草を吸うから言いたいのだが、
ホンネが「とりやすいところからとる」だとすれば、やめてもらいたいもの。

国民の健康のためだという。
確かに身体には良くないわけだが、
喫煙者が減り、長寿者が多くなると、逆に医療費が増えるという見解だってありますぞ。

上のリクツなら、もっと増税しても良いものは沢山ある。
例えば、
  1)酒 ⇒ 飲みすぎは健康によくない → 増税?
  2)ガソリン ⇒ 環境や健康によくない → 増税?
  3)ゴルフ ⇒ ゴルフ場の造成は自然破壊ですぞ → 増税?
  4)化石燃料を燃やした電力 ⇒ 同上 → 増税?
  5)化石燃料で走る車 ⇒ 環境問題+事故引き起こし → 増税? などなど

もし煙草を増税するなら、
いっそのこと、1箱1万円にしてもらいたい。
そうなると、とてもじゃあないが買えなくなる。
一方の目的達成!(税収ゼロなど、別の問題が発生するであろうがの。)

同様に、酒は一升瓶で10万円、
ガソリンは1リットル1万円、いや10万円でも良い。
ゴルフは、1回のプレーで100万円、
電気代は、電力会社から買えば1キロ1万円
乗用車は、平均的なクルマで1億円          など。

世の中、健康で穏やかになりますぞ。
リクツなんて、どうにでもつけられる。
ここで元に戻って、税金とは何ですか? となる。

そんなことよりも、
今話題の事業仕分けでチェックしている「税金のムダ遣い」を徹底的に行うべし。
事業の洗い直しだけでなく、
不正や不適正な事業を行っているところ(独法や公益法人など)は、全部ハイシ!

しかし、日本はホントウにどうしようもない状態になっていますなあ。
高度成長期を経て、Japan as No.1 という時代になり、
正直、当時はピンとこなかったが、
それが、いつの間にか Japan as Loser になってしまった。
「貧すれば鈍す」でござるよ。
何をやっても。
これでは、プアなワタシと同じではござらぬか。
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