6世紀末から16世紀半ばまで、1000年の間、日本の国の文化は、成熟の一途をたどり、その思想の基本的な性格は揺るぎのないものになって行った。ところが16世紀半ば、西洋の一神教文明、その先兵としてのイエズス会と出会い、これを契機として日本国の性格が大いに揺すぶられていった。500年前の西洋との接触は、グローバリゼーションの開始だと思う。そして、現代も、東西南北の文明が交雑し、摩擦熱が世界を覆っているようだ。東日本大震災は1000年ぶりだという。これは、1000年という、国家100年の計よりも遙かに高い次元日本を眺めるという思考を多くの人に植え付けたかも知れない。
21世紀の日本において、西洋との接触で変化したモズからを、どう清算し、新しい形に脱皮するのか、早めに答えを出していかねばならないのではないかと思われる。
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