田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

150323 書評 ブラジルの不毛の大地「セラード」開発の奇跡—本郷豊 

2015年03月25日 15時28分18秒 | ブラジルと私(ブラジルをかじる)
ブラジルといえば、昨今、ワールドカップサッカーの主催地(2014)、リオデジャネイロでの次期オリンピック(2016)のことで大きな話題となっている国である。そしてわれら共通のイメージは、地球の裏側、移民、コーヒー、アマゾン、リオのカーニバル、サンバ、サッカーなどで、遠いが親しみの持てる、未来を感じさせる明るさを持つ国ということであろう。 ブラジル移民は1908年に始まったことは、ブラジルに関係をしている人にとっては常識に入る。しかし、ブラジルが16世紀からヨーロッパ、アフリカからの移民や奴隷の移入などによって、木材、砂糖、金、コーヒー、ゴム、鉄などの資源供給国として歴史を刻んできたこと、そして現代においては、鉱物、穀物、工業製品、燃料など【何でも生産、供給できる】一流大国として存在感を増していることを知っている人はそれほど多くはない。先住民との混血や多様な言語、民族が入り交じるブラジルに、遠く1世紀以上も前に . . . 本文を読む