FAOの資料「FAOSTAT」によるとブラジルには1億7千8百万人の人口があります。そのうち農業経済活動人口は1240万人です。国土面積は8460億ヘクタール(日本全土の23倍)、耕地面積は5900万ヘクタール(日本の農用地のほほ15倍)、そのほかに永年作付け地が700万ヘクタールあります。ではどういう農産物があるかご紹介しましょう。これも2005年のFAO資料ですが、まず収穫面積の大きいものかご紹介します。一位は「大豆」です。作付けは2290万ヘクタール、収穫量はほぼ5千万トン。二位は、「雑作」といわれる豆類、サトウキビなどです。収穫面積は1900万ヘクタール、生産量は5千6百万トン、第三位は「トウモロコシ」で同1150万ヘクタール、3500万トンとされています。これが土地利用型の農業の太宗です。ちなみに米麦はと言うと、コメは約400万ヘクタール、1300万トン、小麦は240万ヘクタール、520万トンといったところです。
次に蔬菜畑作に目を転じてみましょう。第一位は「馬鈴薯」で14万ヘクタール、295万トン、第二位がトマトで6万ヘクタール、330万トン、これにほぼ肩を並べてタマネギが5万7千ヘクタール、105万トンと続きます。
ブラジルは果樹大国です。オレンジでは世界の3割を占める生産量を誇り、ブドウやリンゴでも勢いがあります。最近、鳥インフルエンザ問題で、日本は非汚染国のブラジルから鶏肉輸入を急増させております。ブラジルから日本への輸出額を見ると、2005年度で、鶏肉が857億円となり、8年前より4倍も増えています。日本への輸出でめぼしいものは、実績で、コーヒー豆、大豆、チップ、果汁といったところで距離が壁になって農林水産物全体では年間2000億円程度の比較的小規模になっております。(続)
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