田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

210302 日本の地平

2021年05月05日 16時15分38秒 | 日本の未来像(future

210302 日本の地平

その通りにすべきだがこの転換には途方もない痛みが付随する。これは思考方法の転換も要求するに違いない。そのためには物質と精神両側面における人々の価値観と、その価値観を満たそうとする技術への批判、反省、目標理念、概念と具体化、高度化、その結果の社会経済のイメージ作業が必要だ。これを楽をして通過しようとする、スマートシティ構想が華々しく喧伝されているが、結局エネルギー問題では縦産業構造の保全が必要ということに落ち着く。その究極の姿が原発の拡充、ゴミ社会の再生産というお粗末。これでは何もならない。

そこで有り余る「経済力」を今後どう生かすか?単純に志向すれば、失われ、破壊しつくされた“大衆”芸術、文芸、スポーツ、文化遺産への投資だ。これは人間の持つ潜在的な力を回復する道である。経済力と文化力の結合、統合によって人類は新しい進化力を得るだろう。欲望と闘争にエネルギーを使い、戦争によって殺しあう愚を克服するための文芸復興、ここへの意識的な投資を国家レベルで行うことによって、戦争放棄、ジェンダー平等、教育機会均等の理念を充実させ、その結果得られる膨大な知恵を活用して、あらゆる技術を食・農・医の高次結合に向かう経済を構築する学術への投資に向ける。この高次結合はゴミとされた二酸化炭素を肯定的に資源化し、緑の回復と気候変動の緩和に向ける。その力は、地球的規模における合理的な土地利用を設計する総合科学によることになる。


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