田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

ブラジルをかじる(4)

2007年12月29日 21時32分51秒 | ブラジルと私(ブラジルをかじる)
ブラジルの農業と日系人の関与(1)

話が脱線しましたが、これから機を見て、ブラジルの農業、農民、日系農業者、日系農業者の経営、日系農業者と日本の農業者の連携の条件、農産物における日伯農業の協同の実践例の考察、国際農業者提携(ビジネス)の姿形などについて、思いつくままに議論を提供したいと思います。なぜ日本から最も遠い国のブラジルのニュースを提供するのかという方もいらっしゃるかもしれませんが、ざっくり言ってブラジルは南米の二分の一を占める大国で環境、エネルギー、食料などの問題で政治的にも経済的にも比重を増していること、さらには、140万人といわれる日系人が存在し、農業分野においては25万人が活躍し、経営耕地の規模では200から400万ヘクタールを管理し、ブラジルの農業において、特に、中小畜産、果樹、野菜、茶、花卉などにおいて強力な存在であることなどの事実を注目していただきたいと考えたからです。やや恣意的に考えると、日系人はブラジルに日本食文化の多様性と一帯不離の関係にある地産地消の集約的農法を持ち込み、一方ではセラードといわれる穀倉地帯に世界一の大豆産地を開発し(その果実は米国、そして最近では中国に奪われたけれども)、さらに、アマゾンにはアグリフォレストリー(社会林業)という伝統的な農・畜・果樹・蔬菜の複合農法を展開し、乱開発によるアマゾンの放牧農法に歯止めをかける営農方法を実践していることを、私なりに不十分ですがお伝えしたかったからです。これからは乱筆、乱文となるのはお許しいただけるとして、皆様からの質問やお考えをちょうだいできれはこのうえなく幸甚とする所です。

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