田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

昔ながらのトマトの勉強会、始動へ(!)、

2008年09月03日 23時55分37秒 | トマト
トマトフェスタは、創造農学研究会が2005年以来実施してきた、全国レベルのおまつりですが、 2年まえから大田区に軸足を移して、生産に加工に、地域の力に依拠して勉強あを深めていこうとする取り組みに変化してきました。


「昔ながらのトマト勉強会」をつくろう
ベランダ園芸に、癒しに、教育に、トマト料理に

18名で、なごやかに
スタッフのご苦労様会
 
トマトフェスタ2008を終えて1ヶ月たった9月1日、ボランティア実行委員の皆様に集まって頂き、報告と反省会を行いました。写真左は報告を行う工藤勝夫さん、右は秋田からおくられてきたトマトたち。

色鮮やかなトマト達の見学、トマト創作料理への挑戦、そして栽培したいと希望者の殺到など話題がつきなかったトマトフェスタでした。有料入場者425名、実行委員を入れると500名近くが集ったトマトフェスタは、会場である東京高等学校と地元の鵜の木の界隈にあかるい話題を振りまきました。その興奮の冷めぬ中での、スタッフご苦労様会になりました。

鵜の木の名物行事にして下さい!・・・地元の内外の声

 トマトフェスタが行われた鵜の木の街では、「来年も」という人々の声がたくさんあるようです。やってみて大変だったことを知って、スタッフの皆様はこの声に励まされたり緊張したり、「トマトをもっと勉強しよう」という流れになろうとしています。

またまた13種類を並べて
ご苦労様会の様子

 ご苦労様会は、鵜の木の名店ビル2F の平和センターで、夕方から行いました。スタッフの一人の工藤勝夫さんが、秋田三種町の故郷で妹さん(農家)に栽培していただいた、ブラックチェリー、ガーデンピーチ、ファンタジオ、グレートホワイト、ゴールデンサンライズ、サンゴールド、ゴールデンガール、マルタンデ、ブラックプリンス、シシリアンルージュ、レッドオーレ、グリーンゼブラ、プリンチペーゼボルゲーゼの13種類を大切そうに持ち込んでそれを並べると会場は一気に盛り上がりました。まさにミニトマトフェスタとなりました。
最初にトマトフェスタの報告を山代勁二からおこないました。(内容は省略)

◎工藤さんのトマト
次に、工藤勝夫さんから、秋田で作っていただいたトマトを持ち込みました。土作りに精出すと、作物は大変茎が太く丈夫になるそうです。丈夫な苗をつくり精根を込めた栽培をおこなう、採れた物の味は格別と、太い茎とはこういうものをさすと、写真を見ながら説明をされました。
当日送られてきたトマトは、全部露地栽培でした。工藤さんの妹は牛も飼っているので牛糞が十分あり、これで完熟堆肥を作り300坪(1反)あたり10トンも投入しました。さらに有機肥料40キロ、つくば化成肥料20キロ、 石灰窒素60キロ、 尿素40キロ、炭酸カルシウム40キロ(いずれも同面積当たり)をいれ、これでもかというほど土作りを入念に行いました。自分でタネから育てた苗を60本移植、各苗が3-8本ずつ、一枚の畑で管理しました。なお、追肥は施さなかったと報告されました。持ち込まれた作品は、連日の大雨(雷雨)に打たれて、過熟気味で、露地物の商品化の難しさがあるものの、「道の駅」(農家の直売所)等に機敏に提供することで何とかなるとのことでした。


    

◎ 試食勉強会
 トマトフェスタには、女性達による、トマト調理の実演と試食が行われ、大きな話題となりました。藤崎さんが代表して、トマト料理に挑戦した経験について報告してくださいました。沢山の種類のトマトをそれぞれの個性を引き出して、料理にしていくことは、無数の段取りがあるということをききました。じっさい、栄養、食べやすさ、材料費を抑える、トマトの種類による調理特性のちがいを踏まえる、味出し、美観、保存性など課題が行列していますが、創作していくことはとても爽快な事であるということを伺わせました。女性達はトマトフェスタだけの一過的な集まりとしないで、これからのことも議論していこうという気運が生まれているようです。

◎ 昔ながらのトマトの勉強会の出納を引き継ぎます
トマトフェスタはできたばかりのほやほやの、昔ながらのトマトの勉強会が責任開催いたしましたが、事実上十数名の実行委員達が、連日、縁の下で支えました。事務局長の片倉さん、 広報担当の木村さん、地元対策の渋谷さん、会計の真船さん、それに創造農学研究会の従来から支えてきた10指にのぼる方達。全て、ボランチティアで、ともすれば仕事を犠牲にして参集頂きました。そうして得られた成果を大切の保存し、発展させていくために、この集まりをつづけていくことが大切ということが合意されました。そしてそのお世話は、昔ながらのトマトの勉強会に移し、企画は勉強会でやるということが承認されました。
勉強会は、トマト大好きという点だけでいろいろな方が集まる同好会です。皆様にお諮りしながら、「作ること」「食べる(調理する)こと」「心と体の健康につなげること」「コミュニケーションを図ること」などの目的で、勉強会を固めて参りたいと想います。

◎ 当日の会計報告(未集計ですが、 少し赤字でした)
収入18000円(会費)は、支出はトマト代4000円,飲食代20000円、会場費3000円。合計27000円。いずれも概算ですが、少し見込み違いもありましたが、赤字はトマトフェスタの総合収支で一体的処理しますので、ご負担増にはなりません。

アグリネット宝塚からお便りが
トマトフェスタに参加したアグリネット宝塚(代表は平川博三さん)は、奈良、和歌山、兵庫の元サラ達のつくった市民組織です。できたトマトは積極的に販売しよう、お年寄りに呼びかけ、作る仲間を増やそう、農のある元気な街、トマトで触れあう街を作ろう・・・など、市民の手でトマトの火が拡大中ということです。鵜の木よりも一足も二足も早い動きに、マスコミも注目、今回取材にきた農業共済新聞社から、寄稿を求められました。その全文をご披露します。

『世界のトマト』でネットワーク作り

昨年、創造農学研究会の山代勁二さんから世界のトマト(欧米の伝統トマト)の種9種類が送られて来ました。トマトを種から育てるのは、初めての経験で、芽が出たときは、感激でした。その苗が8月には赤や黄、黒、緑、縞々に色付き、珍しいトマトが次々と出来、そして、素人ながら、沢山の種を採取しました。ここからが始まりです。
今年は、昨年の種と新たに購入した種とで28種類の世界のトマトを育てました。2月のはじめから順次、種を撒き、発芽装置がないのでホットカーペットの上にセルトレイを並べ、発芽させ、ポットに植え替え、そのポット苗を夜は家の中に置き、昼は外で太陽を浴びさせ、トマト・トマトの毎日でした。家の中はトマトの苗に占領され、食卓の上にまでトマトの苗が蔓延って来ていました。
今年の初めに、山代さんから「関西で生産仲間を作り、トマトフェスタ2008に数百個出品、販売して欲しい」と依頼があり、早速、和歌山・奈良の元同僚に協力を求め、4月上旬には、苗を各200本づつ届けました。苗作りは、当初、700本を目標にしておりましたが、気が付くと1600本の苗が育ち、内1200本が嫁入りしていました。出会う人毎に「世界のトマトを栽培しませんか」と声をかけ、近所、老人会、子供会、友人、親戚などに苗を配りました。また、植え付けにも出向き、幼稚園では園児達と一緒に苗を植え、トマトの先生と呼ばれ、感謝状を頂きました。
 ある老人クラブでは「一人一苗」を合言葉に会員60人中45人がトマト栽培に挑戦。7月末には、出来たトマトを持ちより、試食会を開催、私達も招待されました。ここでは、「トマト元気?」が挨拶だったそうです。
直接、トマトの苗を配った方は、80人を越えましたが、間接に苗を受け取られた方からも「珍しい大きなトマトが出来た!」と感動の一報がありました。
8月2日の「トマトフェスタ2008東京」では、生産仲間と一緒に「アグリネット宝塚」として200kgを品揃えし、出品・販売しました。特にブランディワインには、人気が集まり、「昔ながらの味がする」と買い求められ、即、完売しました。試食用のトマトドレッシング、パン、ジャムなども好評でレシピを聞かれて、家内も大満足でした。今まで販売経験がゼロの私達でしたが、今回の販売を通じ、お客様の顔が少しは見えて来た様に思えます。
「アグリネット宝塚」は仲間と一緒に楽しみながら、世界のトマトを中心に無農薬の野菜作りに挑戦したいと思っております。
(兵庫県宝塚市 アグリネット宝塚)





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