秋の風景は、何もかも美しく感じる。暑さもなく、寒さもなく、雨の心配もさほどなく、気楽に遠出でき、少しぐらいハードに動いても疲れない。町を歩く人々もなぜか晴れやかな表情に見える。しかしさすがに早朝5時ともなると夜明けまでに一時間もあるし行きかう人も少ない。、中原街道に出ると、昼と同じぐらいの激しく車が行きかうので恐怖を感じる。これらの車は心なしかぶっとばしているように思えて、信号を渡るときは大変な注意を払わなければと思う。
毎年のことだがこの季節は、庭の果樹たちの「収穫」に忙しい。私は40年前に、緑化の仕事をしていたので、いろいろな果樹の種苗をいただいて荒れ放題だった庭のヘリに「植樹」した。植えた時は割り箸ぐらいの頼りない苗だったが、10年後には生き残った木が実をつけ続けてきた。それらの一つに2本の「かりん」があり、毎年かりん酒を作るのが私の収穫祭となった。40歳と熟年の木となったかりんの木は、たいへん大きな硬い実をたくさんつける。それが日毎と夜ごと大きな音を立てて落下する。しかも方意味のくせに木津月黒腐敗も早い。そこでなるべく速やかにかりん酒に加工するのだ。5年以上前に作ったものが、時々忘れてほったらかしになっていることもある。新しく作ると置き場所に窮することもあるので、今年は意識して昔の作品を英語サロンやコーラスのメンバーに提供して、空き瓶を確保した。
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