龍体力学覚え書き

中央競馬メインレース雑感・ジョギング日誌・夢日記・読書備忘録、アレルギー持ちのぼやき、その他諸々

「十一面観音巡礼」をようやく読了

2025-03-12 23:52:41 | book
「十一面観音巡礼」(白洲正子著)を読了。

10年以上前に買っていたものの、いくらチャレンジしてもすぐに読み進められなくなって放置を幾度繰り返したことか。旅行の際に電車の中で読むぞと唯一カバンの中に入れてあっても、ついぞ読み進められなかった本。白洲正子さんの他の本はとっくに何冊も読んでいるのに・・・。

ところが今回は、そこそこ時間はかかっているけれどもとうとう読破。文庫本で300ページばかりなので「読破」なんて表現はあまりふさわしくないが、ようやく読み終えた達成感でつい。

今回読めたのは、この本で取り上げられている奈良の長谷寺や室生寺に一昨年実際に行ったこと。それに3週間ほど前にKBS京都が制作している京都探索番組の「あんぎゃでござる」の再放送をチバテレビで観た際、京都南部にある笠置寺の磨崖仏を取り上げていて、そこがいまどんな具合なのかを映像でリアルに確かめられたのも大きかったに違いない。

この本は、女性の著者がいかにも書きそうな仏像そのものの情緒的な描写以外に、安置されている寺院やその周辺にある神社などの地形的な記述も比較的丹念に記述しているので、予めその場所を承知していると読みながらの脳内再現度合いがえらく捗るのだった。感情移入度も増すというか。

要は時期が良かったと。まさに読むべきタイミングだったんだな、たぶん。

奈良や京都の神社仏閣はそこそこ訪れているけれど(高野山や伊勢神宮も)、十一面観音の初期状態?が多くあるっぽい湖北や越前方面はまだ全然行ったことがない(通過するのみ)。

いずれ北陸新幹線の終点まで乗る機会でもあれば、その時は福井の神社仏閣はいくつか訪れてみたい。近々福井の日本酒を物色して、強引に機縁をこしらえようかしら?

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