土曜日、実家に行ってきました。
実家に行く時はいつも午前2時~2時半に家を出て
県道と国道16号を通って行きます。
なぜ午前2時なのか?
それは道が空いているから。3時になると急にトラックの交通量が増えて
場所によっては渋滞気味になるのです。
それと、下手なドライバーがほとんどいないから。
最近は交通事故のニュースが多いので、あまりスピードを出さないようにしてます。
が、深夜の国道16号は流れがメチャクチャ早いので、
あまりスピードを出さないと言っても、それなりに・・・
なので、最近はなるべく16号を通らないようにして県道を使っています。
でも、16号を使うメリットは時間短縮だけじゃないんです。
自分がしっかり運転していれば被害者になることはあっても加害者になることはゼロに近い。
県道は夜中でも歩行者がいるので、自分が気をつけてても
飛びだされてしまったら加害者になってしまうので
スピードを出していなくても運転者としてのリスクが高くなります。
県道を使うにしても少し16号を走らねばならないので、
ヤダなーと思いつつ右車線を走っていました。
右車線を走る理由は一つ。
16号は片側2車線道路で右折車線が完備されているので
右折車両でスピードダウンさせられることはありません。
が、左折は左折専用レーンがほとんどないので後続車がスピードダウンさせられます。
それを避けるために私はいつも右車線です。
16号へ入った時に、「今日もスピード出てるな」と感じました。
軽もブンブン飛ばしてます。16号に合流した時に前を走っていた車は軽自動車。
右車線を飛ばしていました。私の80~90メートルくらい先を疾走してました。
と、その次の瞬間、我が目を疑う光景が!!!
え?
右車線から左車線へ片輪走行した、
その後助手席側を下にして横転
いま、横転事故を見たような気がするけど・・・・気のせい?
信じられない光景を目の当たりにすると否定したくなるみたい・・・
私はすぐに右車線から左車線へ移動し、ハザードを付けて停車
(でも、心のどこかで横転したように見えたのは見間違いなんじゃないか?と思ったり・・・)
私の斜め前(事故車の後方)を走っていた軽もハザードを付けて停車
(あぁ、やっぱり横転事故は本当だったんだ、と確信・・・
)
私のずっと後ろを走っていたトラックが私たちを避けるために
ウィンカーを出しながら左車線から右車線へものすごいスピードで走りぬけていく。
これは危険だ。
トラックに追突される可能性がある。
私の停車したところはちょうど国道沿いにあるラーメン屋の前だったので、
ハザードを出したまま、ラーメン屋の駐車場に移動。
携帯を取り出し、人生で初めて110番通報した。
(格安携帯だけどちゃんとつながるのかなー?)
(警察)警察です。どうしましたか?
(あ!つながった!良かった!)
(私)交通事故を見ました!車が中央分離帯に乗り上げて横転しました。
(警察)場所はどこですか?
(私)国道16号、場所はたぶん船橋市(ちょうど市の境目あたりだったから難しい)
ラーメン横綱の前です。(何支店かわからないなー)
あ!国道464号と16号が交差している近くのラーメン横綱です。
(これで、かなり場所は特定できるはず!我ながら冷静だわ~)
(警察)けが人はいますか?
(駐車場から横転場所までは100メートルくらいあるからまだ見てない!)
(私)今、現場に向かってますのでちょっとお待ちください。
横転場所に到着。
(私)男性が出て来てて「大丈夫」と言ってます。
(警察)あなたの名前を教えてください。
(警察)これから警察車両を向かわせます。あなたはそのまま走行を続けますか?
(聞き取り調査に強制参加させられないんだね。良かった。)
(私)はい。行きます。
(警察)では、気を付けて運転してください。
私の前にハザードを付けて止まってた人もラーメン屋の駐車場に入って
電話しながら歩いてきた。彼女は救急車を呼んでいた。
横転した車両から早く出ないと追突されるよ!
あまり明るくない場所だったし、横転してるとブレーキランプの位置が
通常とは違って見えるから認識が遅れやすいの!
認識が遅れる → 避けきれない → 追突
それなのに、事故車両の運転者、まるでお風呂にでも浸かってるみたいにのんびり話し始めちゃって・・・
その間、助けに入っている男性がずっと運転席側のドアを空に向かって押えてて大変そう。
(横転するとドアを開けるのも大変なんだね。ドアって意外と重いから)
しばらくしたらもう一人オジサンが救助に参加してくれて、
このオジサンはビュンビュン走ってくるトラックに向かって携帯の光を利用して
障害物があることを一生懸命知らせてくれていた。
事故から20時間くらい経って、実家から帰宅する頃、
そーいえば、発煙筒ってこういう時に使うんじゃ?
と思ったけど、遅かったね。。。
次回に活かします・・・
それにしても救助に入ってくれた男性二人は、本当に命懸けでやってた。
対して、事故した人は・・・気が動転してるのもあるだろうけど、まったくダメダメだった。
私は、自分のある変化に気付いた。
手が震えてる。。。。
寒いわけじゃなかったからきっとアドレナリンだ。
アドレナリンが一気に放出されると手が震える症状が出るから。
きっと事故を見てアドレナリンが出たのね。。。
自分が事故ったらアドレナリン出るだろうけど、人の事故を見ても出るのね~
警察・消防に連絡したけどどれくらいで来るかわからないから
その場を男性たちに任せて立ち去ることにしました。
(私)私たちがいても役に立たないから行きましょう(と女性に声をかけた)
(女性)(証言しなくても)大丈夫ですかね?
(私)さっき警察と話した時に、現場に残らなくても良いって言ってたから大丈夫だよ。
巻き込まれなくて良かったね。(彼女が一番事故に近い場所にいたから)
(女性)はい。
立ち去ろうとした瞬間、私と女性はビックリして、二人とも声を上げた。
もう一人いたんだ!
事故車両に乗っていたのは、のんびり話をしているオジサン一人かと思ってたら
オバサンもヌーッと顔を出した。
オジサン、大丈夫って言ってたのに、オバサンはシートベルトをなかなか外せなかったのか、
気を失っていたのか?全然大丈夫じゃなかったじゃん!
のんびり話なんかしてないで助けてあげなきゃダメだったじゃん!
こういう時、相手の中の自分の存在価値がわかるとも言える。
ビックリしたけど、これ以上、この場にいても仕方ないので
女性と二人で自分たちの車に向かい歩き始めたら、ラーメン店のお兄さんが出てきた。
(私)警察と救急に連絡済みです!
数人があわてた様子で携帯しながら暗闇のどこかに消えていき、
まったくラーメン店にも入る様子がないという異様さが5分以上たって伝わったらしい。
もし、この軽自動車の横、または斜め後ろを走っていたら?
もし、これが軽じゃなく大型トラックだったら?
私は結構色んな事を想像しながら運転してるのですが
たとえば、前の車がウィンカーを出さずにいきなり曲がろうとするとか
脇から人が出てくるかもしれない、とか、
信号待ちの時に後ろの車が突っ込んでくるかもしれないとか、
(全部経験したから危機意識が芽生えたというか・・・)
でも、今回のような事故までは想像してませんでした。
こういうことまで想定に入れて車間距離を・・・と言い始めると
キリがなさそうなので臨機応変にするしかない、と思うけど、、、
やっぱり怖かったな~