【09衆院選】証言・政権交代(3) 武村正義が指摘する3大懸念 (1/2ページ)
今回の選挙で政権が交代した場合、3つの懸念を示した。
1つ目は「トップのスキャンダル」。首相にスキャンダルが明るみに出れば、追及の矢面に立たされ、国会答弁などで繰り返し説明を求められる立場になる。野党の立場でも、スキャンダルは打撃だが、与党になればその比ではない。 「細川内閣でも細川護煕元首相は野党からの追及に苦しんだ。野党のトップのスキャンダルは記者会見をすれば収まることもあるが、首相はそうはいかない」 《細川元首相は当時、自らの借入金未返済問題が浮上した際、野党だった自民党から激しい追及を受けたが、疑惑をぬぐい去ることができず国会が空転。細川政権の求心力低下の一因とされている》
2つ目は「公約実行の財源」だ。「日本の財政はただでさえ大赤字。マニフェストには多くの公約が示されているが、この国の財源は余裕がない。節約も簡単にできるものではない」と述べる。
3つ目は「官僚との連携」。民主党は脱官僚をスローガンに掲げているが、「政治家は大きな方針を示すことが大事だが、実際の動きはまじめな官僚たちに依存している。彼らが、やる気を失うと、何もできなくなるのではないか」と懸念する。 (MSN産経)
政権交代の3代懸念。
トップのスキャンダル、財源、官僚との連携
つい15年ほど前のご経験からとはいえ(細川内閣・官房長官)武村氏には、誰にでも想像できることをまとめていただいています。 国民にとっても、今からはやくも目に浮かぶような、切実な心配事です。