菅首相は13日、参院選で落選した千葉法相と首相官邸で会談し、続投を要請した。
千葉氏も受け入れた。首相は9月の民主党代表選で再選された場合、内閣改造を行う方針で、千葉氏は参院議員の任期満了(7月25日)後は民間人として職務を続けることになる。 内閣総務官室によると、記録が残る1953年以降、現職閣僚として臨んだ国政選挙で落選したのは、千葉氏を含めて15人。このうち、落選後も閣僚を続けた例としては、53年の参院選で落選した林屋亀次郎国務相の27日間が最長だ。千葉氏が9月まで続けると、最長記録を更新する。
弁護士出身で死刑制度廃止論者として知られる千葉氏は、昨年9月の法相就任以来、1度も死刑を執行していない。自ら主導してきた選択的夫婦別姓を盛り込んだ民法改正案は、与党内でも賛否が割れている。
千葉氏の法相続投について、関係者からは「参院選での落選は、有権者が法相としての実績を判断した結果だ。首相が、内閣の都合で千葉氏を続投させるのは、民意の軽視だ」との批判も出ている。
千葉氏は13日の閣議後の記者会見で、「私も(参院議員)任期が一つの区切りではないかと思う。首相にもそう伝えたが、内閣として一つの区切りまでという首相からの要請があったので、私も全うさせていただくと返事した」と述べ、本来は続投はふさわしくないとの考えを示した。
一方、首相は13日夜、首相官邸で記者団に「議員でなくても適任者であれば大臣になれる。千葉氏は法曹出身でもあるので、十分責任を果たしてもらえる」と強調した。 (2010年7月14日00時27分 読売新聞)
菅首相は内輪の都合で、選挙後早速に、選挙の結果である民意を軽視、無視する馬鹿げた判断をした。議員でなくとも”適任者”なら大臣になれるとか法曹出身だとか、とってつけたような言い訳を並べ立てて。
千葉元参議院議員はこの数カ月”法務大臣”の職にあり、にもかかわらず選挙で落選した。この落選は千葉法相が国民に、国会議員としてまた大臣として「適任者でない」と否定されたということである。もし大臣として”適任”と判断されたなら、落選などしないだろう。
菅首相はいつものように目先の政局で頭は一杯。突き付けられた”民意”の意味さえわからないようだ。