#12 「嵐の夜に…」 Crash Course in Polite Conversation
One Tree Hill (Super Drama TV)
ペイトンは、パパの帰りに備えてパパの真っ赤なかっこいい車の修理をルーカスにたのむ。
ところが、大型タイフーンに巻き込まれてペイトンパパの船が遭難、三人の遺体が見つかっているとの情報が。ペイトンは遺体確認のためルーカスと一緒に出かける。ブルックが留守番役を引き受ける。
嵐で橋が下せなくて道路は封鎖され、朝までどうにもならないということで、二人は一晩モーテルに泊まることになる。
不安に耐えきれないペイトン。「もっと君のために何かできればいいんだけど・・」と言うルーカス。ルーカスはペイトンを励まし続ける。早朝、ペイトンは、お母さんが死んだ時お父さんは料理ができなくて冷凍ピザばかり食べていたとか、お父さんのいろんなことをルーカスに話す。この二人は一緒にいるべきだと思うんだけれどね・・。
ダンの誕生日に、ダンの両親が突然家をたずねてくる。結構うるさいご両親らしくて、デブからそれを聞いたダンは大慌て。ダンに似て、干渉好き? 別居なんて知られたら大騒動になりそうね。と思ったら、やはりダンは別居のことは秘密にしたいと言う。
あらあら、本当にダンのパパってダンにそ~っくり。ダンの会社に突然現れたと思ったら、お客さんに息子のバスケット自慢を始めたよ。こいつを誰だか知っているか、とか、トゥリーヒルの最高記録を持っているとか。突然そんな話をされてお客さんもびっくりじゃないの。さすがのダンもびびっている。
ダンの誕生日の食事会。キース、ホワイティコーチとヘイリーも招待されている。
ヘイリーは、顔を合わせてびっくり。カレンカフェにカレンを訪ねてきた人はダンのパパだった・・。ダンのパパとカレンは交流があるのかな。ダンのパパにとってはルーカスは孫だものね。ヘイリーもダンパパもお互い気付いていたけれど、気づかないふりをして「初めまして」とご挨拶。
誕生会で、席に着いた途端、早速、ダンパパは、ダンのバスケット自慢。ダンそっくりのすごいおじいちゃんだわ。これでは、キースは子供のころからきつい思いをしてきたでしょうね。メイ(おばあちゃん)がスポーツの話はやめてと言っても、次はネイサンにダンの最高記録を抜いたかとかいう質問。ダンを超えるにはもっと頑張らないとか・・なんとかかんとか・・・
ネイサンの今の状況をごまかせなくなったデブは、両親に本当のことを話す。ダンがネイサンにプレッシャーを与え続けて、追い込まれてしまったネイサンは薬に手を出し、試合中に倒れてしまい、もしかすると命を落としていたかもしれない。悪いのは私の息子(ネイサン)でなく、あなたの息子(ダン)だと。
驚いたメイは、ダンに、自分が父親の厳しさに苦しんだのに、どうして自分の息子にまた同じことをするのだと怒る。そして、ダンがバスケットを止めた時のことを話し始める。
ダンが大学で膝を痛めた時(ダンパパはその時そばにいなかった)、復帰はできたのにそうしなかった。ダンにはスターになれるだけの力はなかったのに、父親はそれに気付かなかった。無様な姿を見せるかバスケを止めるかしかなかったと。
ダンパパは、ダンは嘘をついてバスケットを止めたのかと怒る。ダンは本当のことを話したメイに腹をたてて席をたってしまう。
ネイサンとヘイリーも途中で抜け出す。ネイサンは、一番大きい問題は「親父(ダン)はもし膝の怪我がなければプロになっていた」というダンの嘘に今まで振り回されて、自分は親父には一生かなわないと思っていたことだと、ヘイリーに話す。ネイサンはこの話に本当にかなりのショックを受けている。そうだね。バスケットをやる限り、いつもネイサンの前にいた父親が消えたってことだから、ネイサンは、生まれて初めて、バスケットと自分についてだけを考えられるってことだね。
ダンはネイサンに自分の話をする。
「俺は優秀なプレーヤーだった。高校ではな。だが大学では通用しなかった。親父は気付かなくて、母さんは苦しんでた。だから怪我をした時、母さんはバスケを止めるよう俺にいった。その方が家族のためだって。だから止めた。すごく後悔している。親父から離れて楽になったが、親父のためにプレーしてたんじゃなかった。バスケは俺のすべてだ。俺はそのことに気づくのが遅かった。すぐにリハビリとトレーニングを始めたが、手遅れで、膝は元に戻らず、バスケをあきらめた。・・・確かに厳しくしてきたが、お前には後悔するような人生を送らせたくなかった。お前がもっと強くなってくれれば俺みたいに悔しい思いをしなくてすむ。」という。ネイサンは、「大丈夫だ。俺は父さんみたいにならない」と言う。
デブはダンに、何故私にも黙っていたのかと聞く。デブもダンの嘘に振り回された一人だから。ダンは、「黙っていたのは君とネイサンのためで、巻きこみたくなかった。」と言い、
デブは「あなたがそう思いたいだけでしょ。・・この家には真実なんてある?」と答える。
翌朝、メイ(ダンのママ)は、デブに、嘘をついているのが嫌になって、今話すしかないと思ったと言う。そして、ダンに「あなたのために本当のことを話したの。お父さん(ダンパパ)はいつかきっと許してくれる。でも同じことをしたら、ネイサンは許してくれないわ。」という。
ネイサンに、「ゆうべの話だが、父さんがお前にしたことは私の責任だ。」と言うダンのパパ(おじいちゃん)。
ネイサンはおじいちゃんにこう答える。「なんで(父さんが)黙っていたかわかるよ。がっかりさせたくなかったんだ。父さんはおじいちゃんのことが好きだから。」 一番苦しめられたネイサンが、ダンの気持ちを一番理解しているというのがちょっと皮肉だわ。
ヘイリーはネイサンに、自由になれたんだよね、縛られることもないし、プレッシャーも消える、と言う。でも、ネイサンは、「親父が逃げたことをおじいちゃんは絶対に許さない。俺は戻らなければ。親父を超えないとだめなんだ。出ないと俺は一生自由になれない。」と言う。
朝食の時、両親からダンに誕生日のプレゼント。ユニホームなどのダンのバスケットの思い出の品で作った大きな特別製キルト。これは素敵なプレゼントだったね。
デブは、ダンに言う。「あなたが嘘をついていたって責められない。だって、私もあなたに同じことをしてたから。」・・・・これはどういう意味なの?>デブ
不安な一夜が明け、朝、遺体の確認。パパじゃないことがわかる。よかった~。ルーカスがブルックに電話すると、今、沿岸警備隊から電話があり、ペイトンのパパは無事との知らせ。あ~ほんとによかった~。
ペイトンはパパのプレゼントのブレスレットを落としたことに気づき、モーテルに探しに戻る。パパの無事の知らせを聞き、パパのブレスレットも見つけたペイトンは張り詰めていた気持ちが一度に緩み、ルーカスと抱き合いキスをしてしまう。抑えていた気持ちがあふれて二人は抱き会ったままベットへ・・。ところが・・ルーカスのネックレス(ブルックからのプレゼント)がペイトンの髪に絡まり・・ルーカスはネックレスを見て二人の間にブルックがいることを思い出す・・。そこで引き返すことができたルーカスを見直したけれど・・。 何もなくて、よかったのだろうけれど・・・
でもこれで、ペイトンだけじゃなくルーカスも、お互いの気持ちをもう一度再確認することになるのでは・・と思った。 帰りの車の中で、ペイトンは、ただちょっと流されただけで本気じゃなかったと取り繕いかけて、やっぱり・・「本気だった」と言いなおす・・・。
ブルックが待つペイトンの家に帰って来た二人。二人とも、自分の心の中にあるブルックへの疾しさに気づいている。
バスケのユニホームを着たネイサンと彼を見つめるヘイリー。ネイサンがなんだかとても大人に見える。