今年の4月に当ブログで紹介した
(https://blog.goo.ne.jp/ys1818hasu/s/%E3%82%88%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%81%A9)
作品集の続編で平成30年5月~31年4月までの作品を収録。
よつかど短歌会は山中もとひ(短歌人)のグループで
8名の作品が収載されている。発足して丸三年を迎える。
山中もとひは博多在住の気鋭の歌人。
作品を一首ずつ紹介したい。
街眩し両手はずされマネキンの忽ち夏の装ひとなる (瓜生恭子)
ルーペもてたびたびルビを確かむるまなこに目薬ひんやり滲みる (髙木照代)
花台には母の忘れし夏帽子手描きの薔薇の一輪咲けり (髙松裕己子)
あしひきの山の日暮れに焼畑は煙一筋空に登りて(西村和子)
月の夜のマチュピチュにひとりゐるみたいはじめてのわが歌集届けば (星野満寿子)
玄関に三〇センチの靴を脱ぐおんぶおばけの今少年期(諸岡史子)
くじら座より遠き便りの届くとき鯨歩けよ人に替りて (山中もとひ)
実力派揃い。わたしごのみ。