
学校へ連れ立ちてゆく父母を見送りし朝投票日晴れ
参院選の投票率は48.8%だったとか。1995年に次ぐ
低投票率だそうで95年はバブル崩壊後の疲弊した
世の中でありました。
期日前投票に行くほど暇ではなく、昨日の投票日は
雨模様だったからこそ投票に出かけました。
快晴だったらどこかで風になっていたはずが、
かつては夫婦で選挙に出かける光景に憧れたものです。
町工場の経営に明け暮れる両親のもとで育ちましたが、
若かった両親は連れ立って投票に出かけていました。
インテリではない両親の権利を行使するという誇らしさを
なんとなく感じたものです。夫婦仲が良いとは言えない
二人が二人で出かける姿を見ながら嬉しいような
気恥ずかしいような思いで見送った日を思い出します。
投票率100%とされる国はそれはそれで怪しいわけですが
先進国は概ね60%~80%程度のようです。
一昔前日本は平和ボケなんて言われていました。
年金、消費税、景気、基地移転問題、憲法改正、安倍一強等々
思いつくだけでもそこそこ争点はあったはずですが、
選挙結果を見れば現政権を国民は承認したということなのでしょう。
サイレント・マジョリティなんて言葉を思いますが
意思表示をしなくても国がどうにかしてくれると思う
国民が多いのでしょう。無関心とはそういうことです。
意外に投票に行かなかった50%以上の方の
希望通りの選挙結果になったのかもしれません。
「選挙に行っても変わらない」
と
「今のままでいい」
は、同義語なのでしょう。